その三「ギャル子現る!」
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このくだらない物語も三話め……か。そろそろ自己紹介なんて物をしておきますか。
「あっくん見てみて!」
「なんだアホ子」
「実力テスト! 全部0点だった!」
「………そうか。お前アホだな」
「え? そう? えへへ」
「いや褒めてないぞ?」
橙色の髪でツインテールの奇跡のアホ。
こいつの名は千代紙ちよ子、家が隣近所で親同士が仲良いというだけで、最悪な事にもこのアホは俺の世間一般的にいうところの幼馴染と呼ばれる関係だ。
だけど俺はそんなの絶対に認めない。こんなアホ、俺の人生設計に組み込んでたまるか。こいつとは赤の他人、もしくは飼い主とペットだ。
その証拠に
「アホ子、ほれチョコバナナだ」
「ワンッ! ガフガフ」
床にチョコバナナを落としてやれば、喜んで駆け寄ってそれを食べる。……コレを人間とは呼ばない、人の形をした猿と呼ぶんだ。
つまり俺はその飼い主ということになるのだ。
「アホ子マジウケるんだけどー全教科0点とかー」
「あっイラちゃん!」
「………げっ」
金髪のロングヘアで耳には銀のピアス、顔はつけまつげと真っ赤な口紅、制服を改造しショートパンツにへそ出しトップス、足元は黒いピンヒールのブーツって改造し過ぎだろっ!
……な、ギャルの女。小野 イラン。俺たちとは、家が隣近所という事だけで……以下略同文…だが俺はこいつが幼馴染とは絶対に認めない。
なぜならこいつも……
「アタシは実力テスト全部、3点だったしー」
「3点だとぁぁぁ!? イラちゃんすごいよ! はっ! もしかして天才!?」
「…バレたし?」
「ふおぉぉぉぉ!!」
アホだからだ。
「おいアホども、騒ぐなら俺の点を見てから騒げ」
「「???」」
サッと騒ぐ猿どもに答案用紙を見せてやる……が
平均98点
「なーんだ、百点満点じゃないじゃん」「もうっあっくんは詰めが甘いな〜♪」
イラッ
「終って自分は頭いいって思っているみただけどー
……実はそんなに頭よくない? みたいなー? ウケるー」
「イラちゃん! 言っていい事実と言ってはいけない事実があるんだよ!」
イラッ!
「アホのお前らだけには言われたくねぇぇぇ! コラァァァ!」
「あっくんがキレた!」
「事実言われて怒るとかマジウケるー、逃げろーアホ子ー」
「にっげろー!」
「あっ! 待てテメェら!!」
椅子から立ち上がりアホ子たちを追う、どこまでも、どこまでも逃げるあいつらを追いかけそして……
「君たち廊下を走っちゃいけないことは知っているよね?
それに今は授業中だよ? どう
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