709部分:第五十六話 劉備、張角と会うのことその九
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第五十六話 劉備、張角と会うのことその九
「また会おうね」
「また今度幽州に行くから」
張角はにこりと笑って劉備に述べた。
「その時はまたね」
「うん、こちらこそね」
「宜しくね」
「それにしても凄いおっぱいだったにゃ」
孟獲はここでこんなことを言った。
「桃香お姉ちゃんとそこまで一緒だったにゃ」
「胸はねえ」
張梁は眉を顰めさせてその姉の胸を見た。
「どうしようもないからね」
「気にしない」
張宝はそんな姉に話す。
「姉さんはそれでファンがついてるから」
「そうなの?」
「小さい胸が好きな人もいる」
こうも話す末妹だった。
「それをわかっておくこと」
「だったらいいけれど」
「胸の好みは人それぞれ」
また言う張宝だった。
「鉄板が好きな人もいる」
「とか何か言いながらあんた今」
張梁は妹の視線の先に気付いた。
「関羽達の胸見てるじゃない」
「目立つから」
それでだと。凝視しながら話すのだった。
「それで」
「確かにね。あの胸はね」
「姉さんよりもまだ大きい人もいるし」
黄忠と厳顔である。
「けれどそれも」
「人それぞれなのね」
「そういうこと」
彼女の言う結論はこれであった。そんな話をしてだ。
劉備達は張角達と別れだ。北に進路を取り幽州に向かうのだった。彼女達の長い旅もようやく終わるのであった。
そして三姉妹はというとだ。この後すぐにバイスとマチュアに捕まった。
「ここにいたのね」
「探したわ」
「あっ、見つかっちゃった」
あっけらかんとして返す張角だった。
「折角遊んでいたのに」
「遊ぶのもいいけれどね」
「周りには気をつけてね」
その彼女にこう言う二人だった。
「もっとも地和と人和がいれば大丈夫だけれど」
「いくら天和でもね」
「あっ、酷いそれって」
張角は今の二人の言葉に目を少し顰めさせて言い返した。両手を拳にしている。
「私だってお姉ちゃんなのに」
「いや、姉さん今までずっと」
「一番頼りないから」
妹達にも言われる。
「もうね。放っておいたら」
「どうなるか心配で」
「全くね。天和の売りはそこだけれど」
「極端だから」
バイスとマチュアもまた言う。
「困ったことにね」
「本当に」
「そんなあ、私だって頑張ってるのに」
張角がこう抗議するとだ。ここで、であった。
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