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ハイスクールD×D 革新のリアン 4
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痛みによって擬態が解けたのかオオナズチの姿がくっきりと浮かび上がる。なるほど、確かにカメレオン系の顔をしてやがるな。

『距離を一気にとる!!リアン坊、しっかり付いてこいよ!!』

『任せる!!』

速度を上げるザトゥージを追いかけるために木を蹴りながら羽を使って滑空と方向転換を駆使する。ザトゥージが下級悪魔にも関わらずこの森の管理を任せられるはずだ。並の上級悪魔を超える身体能力と魔物相手の絶対的な経験値を積んでいる。何より、森に慣れている。

今もオレ以上の速度で走っているにも関わらず、足を置く場所は必ず木の根か石の上、大型の魔獣の足跡のみである。自分の足跡を残さない。森で行動する上での常識だ。足跡ほど存在をひけらかす物は存在しない。ついで匂い、音と続く。体臭を誤魔化すために全身に泥を塗りたくり、同時に迷彩を施す。音は草や葉に触れないように身を捩り、巧みな体重移動によって着地音を消す。

素で戦っても十分に強いだろうが、どちらかと言えば前世のオレ達側の存在だ。だが、引き込もうとは考えない。こうやって何度も付き合っていると分かる。ザトゥージは魔獣以外に興味がないのだ。だからここの管理を任せる限りは何処にも手を出さない。そういうやつなのだ。

だからこそ魔獣を使い魔にするというこの森の管理人の仕事には真摯に応える。こうやって前日からおすすめできる魔獣をリストアップするぐらいにな。

「リアン坊、とりあえずはこんなところだぜぃ。運が良ければ渡り鳥タイプが増えるだろうが」

「了解した。まあ、あとは個人の感性に合う合わないがあるからな。気長に探すとしよう」

「じっくり探すと良い。そういうリアン坊は使い魔は持たないのかい」

「ああ、既にいる。紹介しよう」

体内に潜んでいる使い魔に合図を送る。そうすれば左腕から黒い霧のようなものが顔を出す。

「ゴーストの亜種ってところか?それにしては自我らしきものが残ってやがるな。ドロドロとした感覚から弱くもないな。なんだ、こいつ?」

「初見でよくそこまで言い当てるな。流石だな。こいつはオレの負の念を食って育つ怨獣という人工生命体だ。オレのとっておきだ。普通の使い魔の仕事はさせられないが、それは別の物で補っている」

無論、オレの手足たちのことだ。最近は他の流派を吸収して多様化してきてもいる上に潤沢な予算を使用して次世代の育成にも余念がない。

「感情のコントロールか?効率的ではあるが」

「余計なものまで操作されないか心配か?」

「そうだな。懐いてもやはり根本は違う。それが魔獣だからな。いつ本能をむき出しにするか分からん」

「だからこその人工生命体だ。出来る限り設定を施した上で特定の行動しかしないように調整してある。定期的に新しいものに交換もしてい
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