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ハイスクールD×D 革新のリアン 4
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「う〜ん、見せたほうが早いな。とは言っても3割程度しか成功しないんだよな」

そう言ってリアンが見せてくれた奥の手は、絶対的な汎用力を持った既存を超越した極みとも言えるものであった。これを完全に扱えるようになれば、史上3人目の、いえ、もしかすればルシファー様が転落する可能性すらあった。

ルシファー様のは言っては悪いがバアル家の滅びの魔力が極端に大きいだけと言える。色々とブーストを掛けまくれば理論上は再現可能だ。それに対してリアンの奥の手は再現はほぼ不可能だ。才能を努力でねじ伏せると言っているが、生まれつきのセンスがなければ再現は出来ないだろう。逆に言えば滅びの魔力とセンスさえあれば、莫大な努力を元にたどり着ける領域でもある。

その分、危険も少なくない。リアンのことを危険視する者も必ず出てくる。だが、気付いた時には既に遅いのだろう。三人の協力者によってリアンの計画は更に加速している。リアン以上に悪魔らしい悪魔はいないだろう。私も悪魔(リアン)に魅了されてしまった口だからだ。誰にも止めることは出来ないのでしょうね。







あ〜、泥まみれで隠密行動なんて前世以来だな。

『見えるか、リアン坊』

直ぐ側にオレと同じようにザトゥージも泥まみれで匍匐状態でいる。隠密行動中のために短距離念話で話しかけてくる。

『200m先、1時40分の方向、高さは1mちょいって所か?』

『そうだ。幼体だが、あれが擬態中のオオナズチだ。アレがあと4倍ぐらい大きくなると平均だ』

眷属の使い魔候補をザトゥージに案内してもらっているのだが、相変わらずザトゥージのオススメはやめたほうがいいな。初心者に扱える相手じゃない。

『アレの4倍かよ。龍にしては小さい方だな』

『その分、擬態が凄いだろう』

『天然の光学迷彩は恐れ入ったな。おい、目があったぞ』

『逃げるぞ!!』

匍匐状態から素早く立ち上がり背中を向けて走る。オオナズチは光学迷彩のままこちらに走ってくる。

『注意点は!!』

『カメレオンが毒を吐くと思え!!』

カメレオンが毒を吐くってことは注意点は舌か!!微かに聞こえた風切音に合わせて飛翔する。あまり高く飛ぶと他の龍に気付かれるために高度は低く滑空するように飛ぶ。そして目の前をオオナズチの舌が通り過ぎるのがわかった。至近距離で目を凝らせばなんとか見える程度の光学迷彩なのだろう。森でなければもっとはっきりと見えたかもしれない。

『ザトゥージ!!こいつは狩っても良いのか!!』

オレの前を走るザトゥージに確認を取る。

『保護対象だ!!殺さない程度に撃退してくれ!!』

『難しい注文だなっと!!』

再び襲い掛かってきた舌を手刀に滅びの魔力を纏わせて切り落とす。
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