ハイスクールD×D 革新のリアン 4
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た黒のナイトを手元でいじりながら答える。
「それに不正を二度もされたんです。これで文句を言ってこようものならリアンが動きます。というよりは、もう動いているでしょうね」
物凄く嫉妬深いですからね。あと、バレバレの不正が大嫌いです。巧妙に隠された不正には敬意を表した上で敵対しているなら叩き潰し、そうでないのなら目をかけて育て、敵対した時点で叩き潰す。そして、叩き潰しても生き残った者を配下に誘う。乗れば手厚く遇する。乗らなければすっぱりと終わらせる。
それとなく浅い部分だけではあるがマリータがそれを教えてくれる。たぶん、全てを隠していると私が余計な部分まで探ろうとするからだろう。だから初めから知られても問題のない部分だけを選別して教えてくれているのだ。それがリアンの妥協点なのだろう。不満ではあるが、リアンの思いも知っているから我慢できるし、ストレスの発散も手伝ってくれる。
いえ、ストレス発散は言い方が悪いですね。結果的にストレスが発散されるだけですから。正確に言えば多幸感に溢れるが正しいでしょう。女の幸せってやつですね。リアンはタフな私に最後まで付き合ってくれますし、気持ちよくしてくれますし、意外と鍛えられている身体に抱きしめられるのも……
ちょっと思い返すだけで顔が熱くなる。しっかりしなくては。
「それにしても、あの短慮さで頭脳派とは笑えますね」
「お嬢様やリアン様とお比べになる方が間違いかと。普通ルービックキューブを文字通り片手間で揃えるほうがおかしいのですから」
「両手で1個ずつとかも出来ますよ。リアンのように器用ではないので4個も5個もジャグリングしながら揃えるなんてことは出来ませんけど」
「……ノーコメントで」
でしょうね。あんなの他に誰が出来ると言うんでしょうね。
「では、私は戻ります。父上たちには相手方の馬鹿な行いをちゃんと伝えておいてください」
「かしこまりました、お嬢様」
転移で人間界の自宅に戻るとリアンがキッチンで何かをしていた。
「おかえり、ソーナ」
「何を作っているのですか、リアン」
「ああ、ちょっとした染料だ。街の結界の強化に使うんだよ。最初から張ってある結界、魔力不足から穴だらけなんでな。ちょっと弄るのに必要なんだよ」
結界に穴?予めグレモリー家が張っている結界が?
「何故半年以上も放置していたんですか?」
「メンツの問題があるだろう?若造の方が鋭敏な結界を張れるなんて言われたら商売が出来なくなる。半年以上も放っておいたのはそこそこランクの高いはぐれが来るのを待ってたんだよ。潜り抜けられたからこっちでも別個の強化をするとか何とか言って元ある結界を強化するんだよ」
鍋で温めていた染料を幾つかのボトルに詰めていきながら答え
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