ハイスクールD×D 革新のリアン 4
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才能が無いから特にそう思う。正確に言えば、純度の高い内氣に染まりきっているから余計なものが入ってくるとそれに抵抗できない。それが嫌悪感と嘔吐感としてオレに現れるんだよな。
「よし、これで教師役は任せられるな」
それから黒歌にも教師役を任せて全員に基礎を教え込んだのだが、嘔吐感が酷すぎて教卓に完全に身体を預けた上に口元を抑えた状態で今日の授業を締める。
「日頃から、うっぷ、内氣を動かす、練るように、うぇ、強化は、今度な。ごめん、限界」
そのまま床に転がって目元を覆い隠しながら内氣を整え直す。総量が3割ほどになり、濁った氣を元に戻すのには2日は掛かるだろうな。
「リアン、大丈夫ですか!?」
「あんま、だいじょばないです」
ソーナがかけよってくるが今だけはそっとしていて欲しい。薬とかで治るものでもないから。マリータと二人がかりで運ばれて婚約者で同棲してるのがバレました。後日、ソーナの眷属がソーナが真っ赤になって可愛かったと言っていた。もちろん同意した。
全く、自慢の頭脳とやらが聞いて呆れます。高々チェスと将棋とリバーシと囲碁とバックギャモンの同時打ちが出来ないなんて。しかも、どれか一つでも勝てればいいなんてハンデまであげたと言うのに、あまりに暇すぎて左手だけで5×5のルービックキューブを5個も揃えてしまいましたよ。
「ルービックキューブも飽きましたね。メイリア、500ピースの白板のパズルがあったはずですからそれを」
それに怒ったのか、チェスと将棋の盤をひっくり返し、駒が囲碁の盤面をめちゃくちゃにしましたが無駄です。時計を止めて全く同じ盤面に整え直して差し上げて時計を再度動かす。1分もかかっていないだろうその行為に心が折れたのか下を向いてブツブツと何かを呟いている。はぁ、面倒ですね。大体先が読めます。私が取った黒のナイトを右手に隠し持ち、飛びかかってきた相手の顔面に叩きつける。
「チェックメイト!!」
全く馬鹿ですね。ここはイカサマがなかったと証明するために監視術式と記録術式が仕込まれているのを知らないのですかね。時間の無駄でしたね。なるほど、リアンの機嫌が悪くなるはずです。これと似たようなことに引っ張り出されたのでしょう。折角の休日をこんな無駄に付き合わされれば機嫌も悪くなる物です。
「時間の無駄でしたね」
メイリアにコートを着せて貰い部屋から退出する。
「お嬢様、よろしかったのでしょうか?」
「何がです?」
「きちんと勝敗が決していませんが」
「ああ、そのことですか。あの盤面からひっくり返すことは不可能ですよ。ネチネチと甚振っていただけですから。それに王様は討ち死にしたでしょう?配下の騎士の裏切りで」
持ってきてしまっ
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