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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0150話『松輪の心配事』
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んだって。
それで思ったのは私達艦娘以上に不思議な体験をした人だって分かって、それでどこか安心している自分がいた。
司令はもとはただの一般人で軍隊然としていなくて、そして人死にに慣れていないから私達の事を誰も無茶な事をして無くしたくないっていうのがみんなの意見の同意だという。
司令はこの世界に来る前に何人か轟沈させちゃったらしいんだけど、司令はその理由と轟沈した艦娘の人達の事を今も忘れないで想っているみたいなの……。
だから、私も不安はあるけど司令の命令なら従いたいと思っているの……。
でも、だからこそ最初に戻っちゃう感じだけど司令に迷惑をかけちゃいけないと思うから、

「やっぱり私……もっと頑張るね。司令に迷惑をかけたくないから」
「あはは……。松輪は少し頑固なんだね。司令はそんな事を思わないって……。そうだ。だったら今から司令のとこに向かおうか」
「え? でも……迷惑じゃないかな?」
「そんな事を思うほど司令は心は狭くないよ。いいから行こう!」

そう言って択捉ちゃんは私の手を握って指定の場所へと向かって歩き出した。
うー……少し緊張するなぁ。

「ほらほら。手に力が入っているよ。リラックスしなきゃ」
「う、うん……」

択捉ちゃんは私の手を握っただけで状態を把握しちゃうんだからやっぱりすごいなぁ……。
さすが私のお姉ちゃん。
そんな、少し択捉ちゃんの事を誇らしく思っている間に私達は執務室へと到着していた。
幼児体型の私達からしたら少し重厚で大きい扉。
択捉ちゃんは一回扉をノックする。
すると中から大淀さんの声で『どなたですか?』という言葉が聞こえてくる。

「択捉です。司令は今中にいますか?」
『はい、いますよ』
『どうしたんだ択捉? 私に用かい?』

それで大淀さんとは違う声で司令の言葉が聞こえてきた。

「はい。ちょっと松輪が不安に思っていることがあるそうですので司令に相談をしに来ました」
『そうか。それじゃ入ってくれ』
「わかりました! それでは失礼します」

それで択捉ちゃんは扉のノブを少し背伸びして開けていた。
そんな姿に少し癒されながらも、私達は執務室の中へと入っていく。
中では大淀さんと司令が事務仕事をしているのか少し資料が机の上に溜まっていた。

「択捉、まいりました」
「その、松輪、まいりました……」
「ようこそ二人とも。それで松輪、択捉が言う心配事ってなんだい?」

そう言って司令は笑みを浮かべました。
戦艦の榛名さんと同化していると言いますけどこの司令の笑顔はとてもいい顔だと思いました。
それで私は意を決して話しました。

「その、司令……松輪はこの鎮守府でうまくやっていけるでしょうか……? それとうまくやっていけてるでしょうか? 役立た
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