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とある3年4組の卑怯者
19 不登校
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ろう!?」
 城ヶ崎は永沢のこの一言で震えていた。
「何よ、自分が火事になったからって、そんな人の家に火事になれって、ヒドイわねっ!!永沢のこのバカっ!!タマネギっ!!」
 城ヶ崎はベソをかき出し永沢にビンタした。そして教室を出て言った。
「あ、城ヶ崎さん!!」
 笹山は慌てて城ヶ崎を追いかけた。
「ふん、ほっとくがいいさ・・・」
 永沢は知らん顔で言った。しかし、まる子が激怒した。
「永沢、アンタが悪いんでしょ!?何さ、いくら城ヶ崎さんが嫌いだからってあんなこと言うことないじゃない!?」
「まあ、アイツはそれだけ言われなきゃ、自分が何やっているのか分からないのさ」
 その時、藤木も怒りを見せた。
「どう見ても永沢君が悪いよ!君がいちゃもんつけてきたんだし、それに君は火事にあった経験で皆に火に用心するように呼びかけていたじゃないか!!なのに火事になれなんて君らしくないよ!!」
「藤木君、君はそういってすぐ強そうな方に味方する!!そんなんだから君は卑怯って言われるんだ!!」
 その時、リリィが怒鳴った。
「今は藤木君の卑怯は関係ないでしょ!!?」
 永沢はドキッとした。
「う、うるさい!!皆アイツの味方して!!僕は火事にあったんだぞ!!僕の方が苦労しているんだ!!」
 永沢はそう言ってその場を離れた。皆は永沢に怒りを向けて睨みつけていた。
「永沢君・・・、君はどうして嫌味しか言えないんだい・・・?」
 藤木はこの時ばかりは親友と思っている永沢に失望した。

 城ヶ崎は体育館裏で体を丸めて泣いていた。笹山が慰める。
「もう何よ、あんなのっ・・・!!嫌味ばかり・・・」
「城ヶ崎さん・・・」
「何よ、アイツっ・・・!顔も見たくないっ・・・!!」
「でもそろそろ授業始まるよ・・・」
「う、うん、分かったわ・・・。ごめんね、笹山さん、迷惑かけて・・・」
「ううん、いいのよ・・・」
 笹山と城ヶ崎は教室に戻った。

 放課後、城ヶ崎はさっさと帰ろうとした。
「城ヶ崎さん・・・?」
 笹山は城ヶ崎さんと一緒に帰ろうと思って止めた。
「笹山さん、ごめん・・・一人で帰らせて・・・」
 城ヶ崎はそう言って駆け足で去っていった。笹山は城ヶ崎が心配でならなかった。
 
 翌日、城ヶ崎は学校に来ることはなかった。

 リリィが城ヶ崎を心配して、藤木に話しかけた。
「城ヶ崎さん、来なかったわね」
「うん、やっぱり永沢君の言葉で相当傷ついたんだね・・・」
「今日城ヶ崎さんの家行かない?」
「う、うん、そうだね・・・」
 リリィは笹山を呼んだ。
「あ、笹山さん。今日城ヶ崎さんの家に行かない?私たちすごく心配してるの」
「そうね、昨日ピアノのお稽古休んでたもの」
「えっ・・・!?」
 藤木もリリィも驚
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