零部
十五章
復讐ニ染マリシ蒼焔
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......同時刻
真宵の森
秋水とシュウがサイセイに向かう道中のこと
光り一つ入らない暗闇の森の中に蒼き焔がフッと現れた
「あの蒼い焔...何処かで」
秋水がその見覚えのある焔を見て思いだそうとしていた時
ざわ・・・ざわ・・・ベキベキベキ
大樹が蒼い焔に包まれながら倒れたのだ
「姉様...いや秋水...やっと貴女を見つけた...」
ユラユラと九本の尻尾が蒼い焔に照らされていた
「貴女は......百鬼」
百鬼と呼ばれたその魔剣少女は秋水と瓜二つの姿をしていた
「百鬼...その辺にしておけ...」
「主...私に命令するというの...ふざけないで」
百鬼が蒼い焔をまた大樹の木に放った
「主に牙を向くとはな...まぁいい」
シュウは彼の姿と魔力を感じ取った瞬間
「この魔力...まさかお前...いや何故」
狐のお面を付け黒い着物を羽織った
少年
「久しぶりね...兄さん...ふふふ今は玉藻の城主だったね」
シュウの事を兄さんと呼んだ少年
「咆牙なのか...?本当に咆牙なのな」
咆牙と呼ばれた少年は狐のお面を外した...その顔には
火傷の跡があった
「兄さんは良いよね...父さんと母さんに選ばれて」
咆牙は真宵の森が怯えるほどの咆哮と蒼い焔を燃え上がらせた
「来い、百鬼...お前の復讐と俺の怒りで奴らを消すぞ」
百鬼は魔剣状態に姿を変えた
「主...貴方の弟を殺す事になっても良いのね」
シュウはコクリと頷き秋水を魔剣へと姿を変えさせた
「イクゾッ!!」
ガキンキィィィィィィィン
鋼がぶつかり合い激しい火花が散った
続く
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