暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第4章:日常と非日常
第124話「男に戻るまで」
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れは失礼を…」

「良かったぁ…誰かにやられたんかと…」

 はやてが来た事で、ザフィーラはすぐに起き上がる。

「夕方…まさか、そこまで時間が経っていたとは…」

「一体、何をやってたんや?」

「…少しばかり、手合わせを」

 簡潔に述べたその言葉に、はやてとヴィータは首を傾げる。

「手合わせって……誰とや?」

「正体は分かりませんでしたが…主程の年齢の、導王流の使い手の少女でした」

「導王流……って、はぁっ!?」

 ザフィーラの言葉に、ヴィータが驚きの声を上げる。

「導王流って…あいつが使っているのも十分おかしいのに、他にも使い手がいたのかよ!?」

「え、え、それってそんなおかしい事なん?」

「あー…はやては知らないだろうけど、導王家はとっくに途絶えてるんだ。当然、導王流も伝わっていないから、あっても文献だけの存在…のはずなんだけど…」

「その使い手がまた現れたっちゅー訳か」

 理解の早いはやては、その説明でどう言う事か理解する。

「この際、なんで使い手なのかは置いておこう。それで、ザフィーラはその相手とずっと手合わせしてたっちゅー事か?」

「はい。事の発端は突然結界を張って現れ、私が力量不足に悩んでいるのを見抜いた上で、手合せをすることに…」

「ほぼ通り魔みたいなやっちゃな…。…って、力量不足?」

 ザフィーラが悩んでいるという事に引っかかり、聞き返すはやて。

「…私は、強大な敵に対し、あまり主の役に立てていません。それこそ、“盾の守護獣”の名が泣くほどに。だからこそ、強く在ろうとしていました」

「……そうやったんか…」

「その事を考えれば、今回の相手は敵意もなく、全力で挑める相手だったため都合が良く、こうして夕方まで手合わせが続いたという訳です」

 ザフィーラの説明に色々思う事はあったが、はやては何回か頷き…。

「…何か、見つける事はできたんか?」

「…はい。我が守護の拳。未だ至らない点を見つけ、更なる高みがあると知りました」

「そっか…。今後プラスになる事やったら、何も言う事はないわ。それじゃあ、改めて家に戻ろか」

 跪いてそういうザフィーラにはやては優しく微笑みかけ、改めて家に戻った。

「…ところで、その女の子の正体に心当たりはないん?」

「いえ…ただ、狼である私だから分かったのですが…ニオイが似通っていました。志導優輝と」

「血縁者って事かなぁ?まぁ、わからんもんは仕方ないか」













「……ふふ、やっぱり“可能性”を感じれるのはいいね」

 つい先ほどまでザフィーラと“手合わせ”をしていた人物。
 その人物…否、少女は羽織っ
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