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ゆきおがあたいにチューしてくれない
涼風→ゆきお
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は、ついゆきおにチューしちゃったじゃんか。

 そしてあたいにチューされたゆきおは、女の子みたいな悲鳴を上げて、あたいの前から走り去っていったじゃねーか。

 どうすんだこれ……明日、すごく顔を合わせづらい……

「……あ」

 ……でもそれとは別に、私の心の中で、それとは完全に方向が異なる意識も、芽生え始めていた。

「……どうせ逃げられるなら、口にすればよかった」

 この言葉を冷静に口走ったとき、私の頭の中で、摩耶姉ちゃんがお腹を抱えてのたうち回りながら『どっちが女かわかんねーよ!!? アヒャヒャヒャヒャ!!?』と大笑いしていた。ちくしょう。あとで張り倒してやる。?

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