第六章 Perfect Breaker
開催前日
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ビスコッティ・ガレット両国付近の、広大な戦場。
そこで、今日は一大イベントが開催されていた。
「さぁー!はじまりましたビスコッティVSガレット!!今日は解説席に、特別ゲストもお招きしております!!」
ここ数か月にわたってプロデュースし、ようやっと開催に持ち込むことになったこの戦興行。
眼下の大地では、いままさに壮大な戦が行われていた。
数日前。
戦興行の日程や参加者の登録も終えたころ。
当初の予定とは少し変え、ちょっと変更して日程を進めることとなったのだ。
まず、第一日目はガレットとビスコッティの戦興行だ。
それが今行われている戦である。
とはいっても、本格的なものではない。
特別に設けられた観戦席には、「EARTH」からの参加メンバーの面々がその様子を眺めている。
この戦はいわば、彼等に対してのチュートリアルのようなもので、この後両国にそれぞれ参加してもらい、戦の流れを再確認する、と言うことだ。
そして二日目。つまりは明日のことになる。
その時こそ、「EARTH」VSフロニャルド連合の戦興行が始まるのだ。
日程の変更はこれだけ。
だが、それ以上に変更されたことがある。
それは―――――
「ナナミーー!!楽しいだろぉーーー!?」
「うんっ!!もうさいっこーーーー!!」
結局のところ、シンク・イズミは従姉のナナミ・タカツキと、幼馴染のレベッカ・アンダーソンを連れてきてしまったのだ。
もともとシンクの予定では、もう少し前にもう一回ビスコッティに行くつもりだったのだが、思いのほか「EARTH」の準備が手間取ってしまったこともあり、それがかなわなかったのだ。
そして結局夏休みになだれ込み、約束していた通りに彼女らもつれてきた、と言うことだ。
シンクは前回同様、ビスコッティの勇者として再召喚。
一方ナナミは遠くロンドンより、ガレットの勇者として召喚されていた。
そしてレベッカ(通称ベッキー)は、シンクと共にビスコッティの客人としてやってきたのだが・・・・
「うわぁーっはっはっはっは!!レベッカは我がパスティヤージュ公国の勇者とするのじゃぁ!!」
これこそが、さらなる変更点その二(突発的)である。
ガレット・ビスコッティ両国ともに友好関係の「パスティヤージュ公国」。
その第一公女のクー様に、誘拐同然に連れ去らわれ、その勇者として契約してしまったのだ。
こうして、この戦興行もビスコッティ・ガレット同盟VS「EARTH」ではなく、三国同盟VS「EARTH」と言うわけになった。
ちなみにクー様、と言うのは本名「クーベル・エッシェンバッハ・パスティヤージュ」の愛称だ。
・・
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ