第六章 Perfect Breaker
開催前日
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。
「EARTH」の女性変態率は異常だ。
だがまあ彼等も(一応)常識も持っている。
一通りあいさつを済ませ、どうですか?というミルヒの質問に、みな意気揚々と答えて見せた。
「楽しそうですね!!」
「腕が鳴るな。楽しみだ」
「こんなに広大なものとは思いませんでした・・・・」
「これで怪我しないんだから、本当に楽しいんだろうな」
「じゃあ行って来い。お前らいい加減うるさいよ」
「「「「「「「「え?」」」」」」」
ガッコン!!
一言。そして何かが外れる音もした。
声の主は、蒔風だ。
目覚めたのか、何かのレバーを傾けている。
傾けられたレバーは、この観戦席に備え付けられていたものである。
効果は
・各席の席の前足ともいえる部分を倒す。
・観戦席のボックスになっている、前の壁を取り除く
つまり、この観客席を滑り台にする、と言うわけで。
「「「「「落ちるぅ〜〜〜〜!!!?」」」」」
「「「「「私たちはとばっちりだぁ〜〜〜!?」」」」」
全員そろって、真っ逆さま。
当然、ミルヒと蒔風は無事である。
嵐のように過ぎ去って行った彼等を見て、唖然としてしまうミルヒだが、蒔風も立ち上がって会釈する。
「どうも。驚かせて悪いネ」
「いえ、大丈夫ですよ」
「あいつらも悪いやつらじゃ無いんだけどなぁ〜」
席を戻し、再び観戦する蒔風。
眼下では、「EARTH」の面々が着地だったり空中に止まるなどして戦場へと放り込まれていた。
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『フゥーーーロニャルッドのみなッッさぁぁああああん!!こーんにーちはァ!!「EARTH」局長のぉォォォオオオオオ!!蒔風舜でございますッッ!!!』
上空から蒔風の声が聞こえてくる。
どうやら本当に目覚めたようで、とんでもない声量からそれが伺うことができた。
「おい・・・あいつマイク使ってないぞ」
「あー、テンションあがった蒔風の場合、使うと兵器だからな」
「マジか!?」
蒔風に落とされて、着地したり飛行したりする面々。
だが当然ながら今の戦では、彼らは非参加者である。
「俺たちをどうする気なんだー!?」
真上の蒔風に向かって、圭一が叫んだ。
かなり下からだが、蒔風の耳には届いたようで、顔を出してそれに応えてきた。
『アッチにーー!!今日泊まらせてもらうお城あるからー!!』
「だからー!!?」
『いやぁ・・・・行ってください!!』
「「「
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