第六章 Perfect Breaker
白虎日和
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海に向かって腰かける男の後ろ。
コンクリートの道路を、観鈴と往人が歩いて帰宅している。
二人はまるで男が見えていないかのように、何の差しさわりもない会話をしながら道を曲がって姿が見えなくなる。
それを男は見るわけでもなく、しかし何となく気配で感じ取る。
指先が、ほんのりと光った。
男の脇の転がる小石が、踊るようにステップを踏んで踊る。
(・・・・ふぅ)
それを止めさせると小石はパタリと倒れ、男の指先には魔法陣のような物が浮かび上がった。
(法術の術式・・・・もう力も弱いが、必要なものだからな)
そう言うなり指をクン、と曲げて方陣をゆがませる。
それは渦を巻いて塊、そして一枚のカラスの羽になった。
懐にしまいこみ、砂浜に飛び降りる男。
その砂浜を見て見ると―――――
一対の足跡があるだけで、男の姿は消えてしまっていた。
to be continued
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