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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
魔法少女のその後
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上条の真上には、ヘリコプターが飛んでいた。
当然、操縦者は魅音だ。


そのヘリからロープが垂れてきて、三人の人間が飛び降りてきた。
雄二、ムッツリーニ、そして沙都子の三人は着地と同時に駆け出し、上条の周囲を囲んで追い詰める。


「土屋浩太・・・・」

「どうした?ムッツリーニ」

「・・・・もういい・・・」

「行きますわよ!!覚悟しなさいまし!!」



沙都子の号令に、雄二がまず動く。

上条は特に体を鍛えているわけでもない、ごくごく普通の高校生。
しかも手錠までかけられていて、身体を鍛えている坂本雄二に勝てるわけもない。


走って逃げようとするが、即座に腕を掴まれてしまう。

しかし上条も(わけわからないなりに)必死だ。
魚のようにビチビチと身体を動かし、そこから脱していく。

が、数歩進んでいったところで沙都子とのトラップが発動してロープで雁字搦めにされてしまった。


「な!?ってか飛び出したロープがどうしてこんな風に絡みつくんだよ!?」

「を〜ほっほっほっほ!!これぞ私のトラップ技術ですわぁ〜!!」

「何それ!?わけわかんなくてもいいから、せめて最先端のテクノロジーとかの方がしっくりくるんだけど!?」

「何言ってますの?」


錯乱する上条。
だが地面に転がってロープで巻かれてはどうしようもない。

と、そこに階段で下りてきた吉井、前原が飛び込み、伸し掛かって完全に上条を捕縛した。


「確保ォ〜!!」

「時刻、0847!!」

『状況を終了するよ!!皆、撤収!!』


そうして、上条は連行された。
インデックスもレナにつれられて一緒にヘリに乗る。


「ふ、不幸だぁぁーーーーー!!!」




一方


「ローアングル・・・・」

「ムッツリーニ、その写真は・・・!!」

「俺はロリコンじゃない・・・変態でもない・・・・」

「没収」

「レナちゃん!?」

「レナパンッ!!」

「アブっ!!」

「土屋さんは・・・、あれ?」

「レナパン、って単語で鼻血吹いて倒れたぜ、この人・・・・」



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「で?」

「こういうことだからよろしく」

「どういうことだよ!?」


上条が連れてこられたのは、当然ながら「EARTH」本部。
その正面にの広場には今、透明な箱が置かれていた。


その前で蒔風が待っていると、上条が連れてこられた。

開口一番「なにやってんの?」と言われれば、上条だってキレる。



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