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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
魔法少女のその後
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「「来てもらおう」」

「は?!」


気付くと、上条の手首には手錠が掛けられていた。
そして逃がさないよう、脇を掴んで来ようとする二人。

咄嗟に部屋の中に入って逃げる上条だが、二人はそれを追って入室してくる。


「なんだなんだよなんなんですかー!?」

「とうま、お客さん?・・・・なにやってんの?」

「インデックスさん!?そう思うなら落ち着いて味噌汁飲んでるあなたは助けるべきじゃないでしょうか!?」



「上条さん!!大人しくついてくるんだ!!」

「悪いようにはしないから!!」

「くそ!!なんだこれは・・・陰謀か!?ヘタな能力者集めてこないあたりが何か狙ってんだろ!?」


ジリジリとさがる上条だが、いかんせん狭い学生寮だ。
結局のところ、彼に残された逃げ場などベランダくらいしか残されていない。


と、そこで


「カミやん!!朝っぱらから隣でうるさいにゃー!!」

隣人で魔術師である、土御門元春が顔を出してきた。
これだけ騒げば当然だ。

しかし


「あり?たしかあんたらは「EARTH」で・・・ガ!?モゴモゴモゴ!!・・・・」

「邪魔は困るかな?かな?」

背後に立ったレナによって口元を塞がれた。
しかも何か薬品でも染み込んでいるのか、抗う動きは緩慢になって行き・・・・


「あ、何かやわらかいのが当たって」

「フンッ!!(コキュッ!)」

「アポゥッ(ガクリ)」

「土御門ーーー!!?」


完全に沈められた。
物理的に?いったい何を言ってるんでしょうか。そんなことないですよ?

作者だって死にたくはありません。
知らない方がいいこともある。



ともあれ、目の前の光景に上条は恐怖した。

いくらなんでも多勢に無勢。
しかも相手はこの三人だ。


上条は腹を括る。


「ドリャァぁあああああ!!」

「あっ!!」

「飛び降りた!?」


ベランダのサンダルを履き、上条はダイブした。
高さにして、七階。

普通なら死ぬ高さだが、伊達に幾度も戦場を生き延びてきた彼ではない。


飛び降りると、六階のベランダに手をかけてぶら下がる上条。
そして次は五階、四階、三階と、段階的に落ちていく。

しかも手錠をかけられた状態で。
人間、追い詰められると何をしでかすかわからないものだ。



「逃げられた!!」

「魅音!!」

『了解だよ!!追尾してる!!』


無線機に叫ぶ圭一。
それに元気な声で応じるのは園崎魅音である。

グイッ、と彼女はレバーを傾け、上条の真上に躍り出る。



「な、なんだぁ!?」


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