第六章 Perfect Breaker
魔法少女のその後
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、記者さんたちへの説明は後にします。とにかく、この映像を見ている魔法少女の諸君に告げる!!』
マイクを手に取り、なぜか立ち上がって壮大に語り始める蒔風。
無駄に声も低くしている。なぜだ。
『君たちのソウルジェムは、その名の通り君たち自身の魂を加工して出来たものだ。だが、それを元に戻す術がある!!現在、「EARTH」はインキュベーダー、通称キュゥべえから回収したリストを基に、少女たちの元へと向かっている。君たちはもう、戦わなくていい。何か質問があれば、「EARTH」にご一報を!!』
『あのー、でも確か資料では魔法少女はマジュウとかいうのと戦っているのでは?』
『この世界にはもともと様々な敵がいる。俺たちみたいな組織があるのに、少女たちに戦わせるのは酷じゃないですか』
そんな質問をされ、答え、蒔風は少女の一人を前に引っ張ってくる。
『とにかくこれを見よ!!』
そう言って、蒔風が黄色い感じの少女を一人前に連れ出す。
ガチガチのそのこの手には、ソウルジェムが握られている。
どうやら魔法少女だという少女らしい。
「あ、一刀」
蒔風に呼ばれて一刀が会場に入り、ソウルジェムに手をかざすとそれは彼女の胸に還り、そのまま消滅してしまった。
『このように、簡単に元に戻れます。もう、みんな苦しまなくていい。いままで、良く頑張ってくれました』
そう言って画面の向こうの少女たちに深く頭を下げる蒔風。
さらにその後の説明で、こうして元の戻った後は魔法の力もなくなるとのことらしい旨が述べられた。
そしてまた別のニュースが流れ、元の番組に戻しながら上条は感心した声を出す。
「蒔風、またなんか解決したのか」
「とうま。もしかして首突っ込みたかったとか言わないよね」
「インデックスさん?私を何だと思っているのでしょうかねぇ!?そんなことないっての!」
ピンポーン
ジト目で見てくるインデックスに反論し、そこで部屋のインターホンが鳴らされる。
覗き穴から向こうを見て、そこに見知った顔を見つけて笑顔で扉を開く上条。
「吉井に前原じゃねーか。なんだ?」
「どうも〜」
「上条さん、急にすんません」
やってきたのは、吉井明久に前原圭一だ。
歳も比較的近いため、「EARTH」内でも仲のいい二人だ。
だが彼らの学校は学園都市にはない。
一応今日は土曜日。学校はないものの、こんな朝から一体何の用だろうか。
「上条さん、ニュースってみました?」
「ん?ああ、魔法少女がなんたらってやつか?」
「そうそう。僕らも急に言われてちょっとびっくりだったんだけどね。知ってるなら話は早いや」
「ん?」
ガチャン
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