暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1809話
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ら最初の指は、実はマジックアイテムとして失敗作の指輪だったのでは? と思ってしまう。
 俺に何も変化がなかった以上、その可能性というのは必ずしもゼロではないだろう。
 そんな風に考えながら、もう1つの指輪を嵌めると……

「へぇ」

 いきなりの自分の変化に、思わず声を出す。
 実際、最初の指輪は特にこれといった変化はなかったのだが、この2つ目の指輪はすぐに実感出来る効果があった為だ。
 俺から発せられている魔力が、上がるという変化が。
 一応確認のために自分のステータスを表示すると、SPが1555となっている。
 現在の俺のSPは1415だったのを考えると、140くらい上がっている計算となる。
 つまり、1割。
 ……恐らく、この指輪は使用者の魔力の最大値を1割上げてくれるのだろう。
 この手の何割上げるというアイテムは、元となる数値が大きければ大きい程、その効果は如実になる。
 そもそも、SP140というのは普通ならそれだけで1人前の魔法使いと言えるだけの数値だ。
 加速の消費SPが4……最も高い消費SPを誇る愛ですら48なのを考えると、その愛ですら3回使えるだけの数値なのだから。
 確認のために指輪を外すと、やはり予想通りにSPの数値が1415まで戻った。
 これで決まり、か。
 けど、そうなればもう1つの指輪は……体力、いわゆるHPとかを上げるタイプの代物か?
 勿論それはそれでいいのだが、俺が装備して何の効果も実感出来なかった……ってのは何でだ?
 そう考え、すぐにステータスを見て納得する。
 俺の能力は、良くも悪くもこのステータスに表示されている。
 つまり、俺のステータスにHPという数値が存在しない以上、HPを上げるマジックアイテムを装備しても効果は出ない……といったところか。
 勿論純粋にこっちの指輪が壊れている可能性もあるが……壊れているマジックアイテムを、壊れていない物と一緒に保管しておくというのも、おかしな話だろう。
 ただ……ぶっちゃけ、魔力が上がる指輪は俺が使っても意味がないんだよな。
 俺のスキルには、SPブーストというのがあり、そのスキルはSP回復やSPアップ、消費SPを下げる集中力という能力が混ざっているものだ。
 つまり、そもそも普通に戦っている時点でSPを使い切るという事はまずないと言ってもいい。
 勿論、T-LINKシステムを使ったニーズヘッグで念動力を使ってグレイプニルの糸とかそういうのを使えば、SP消費は激しいが……幸いにもと言うべきか、この世界での戦いは生身の戦いだ。
 そうである以上、俺のSPの心配はする必要がない。
 となると、この指輪は……ペルソナのイオがガルを使う、ゆかりに渡した方がいいだろう。
 ゆかりにとって、ガルの使用回数というのは非常に大き
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