ペルソナ3
1809話
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るのか?
そうなると、感謝の気持ちとして何かを置いていくのは向こうに手掛かりを与える事にもなりかねないが、だからと言ってただ盗んでいくのはちょっとな。
これが敵対している相手だったら、話は別なんだが……この店で働いているのは、あくまでも普通の人が大半の筈だ。
桐条グループとの繋がりがある時点で、普通とは言わないのかもしれないが。
ともあれ、この店で作ったマジックアイテムを貰っていくんだから、相応の謝礼はする必要がある。
そう判断し、俺が空間倉庫から取り出したのは金の延べ棒。
言うまでもなく、この世界で入手したものではなく……以前どこぞのテロリストか何かのアジトを襲撃した時に奪った代物だ。
このアクセサリーを作るのにどのくらいの費用が掛かったのかは分からないが、この金の延べ棒がそれを下回るという事はないだろう。
本来なら金の延べ棒よりは価値が低い宝石を置いていきたいところなのだが、アパートを借りる時に宝石で支払うという方法を使っている以上、そこから俺に足がつく危険もある。
……金の延べ棒と宝石で、どう違うのかと言われれば微妙だが。
ともあれ、金の延べ棒を置くとそのまま影に沈み、アパートに戻る。
「さて……このアクセサリーがどんな能力を持ってるのか……」
幸いだったのは、これは店で売られているマジックアイテムのアクセサリーだったという事だ。
つまり、このマジックアイテムは装着した人物に何らかの力を与えるという事になる。
その点、タルタロスで入手する宝石とは違う。
タルタロスの宝石は、味方に対しての補助や回復なのか、それとも敵に対しての攻撃や能力を下げるのか……その辺りの事情を全く知る事が出来ない。
その辺りの心配がないだけ、これは問題がない。
そんな訳で、まず最初に指輪を1つ嵌めてみる。
右手の人差し指に指輪を嵌めるが……
「うん?」
特にこれといって何がある訳でもない。
どうなっている? 魔力の類がある以上、マジックアイテムに違いはないと思うんだが。
一応念の為に自分のステータスを覗いてみるが、特に何も数値に変化はない。
……本当にどうなっている?
首を傾げて身体を動かしてみるが、相変わらず特に何か変化があったという感じはしない。
疑問を抱きつつ、指輪を外す……も、やっぱり何の変化もない。
本当に、この指輪は何なんだ? マジックアイテムなんだよな?
多分マジックアイテムだというのは間違いないと思うんだが、それだけに余計疑問を抱きつつ、テーブルの上に置く。
そうして次に空間倉庫から取り出したのは、こちらもまた指輪。
指輪は2個あったので、最初の1個が外れだった以上、出来ればこっちは当たりであって欲しい。
そう思い……ふと、もしかした
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