暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1809話
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性は十分にある。
 そんな心配を抱くも、何かあったらすぐに逃げる事が出来るし……何より、俺の情報――いわゆる指紋とかそういうの――はこの世界にない。
 それどころか、戸籍を探しても俺の場合はない以上、そう簡単に捕まる筈もない。
 ともあれ、スライムで調べたところ特に何か危険な仕掛けの類は存在していなかった。
 その事に満足し、同時に店の中にあるマジックアイテムの類がどこにあるのかも調べると、そこで初めて完全に影の外に出る。
 店で普通に出している品……ショーケースの中に入っているアクセサリーに、マジックアイテムの類はない。
 マジックアイテムがあるのは、店の奥……それも、鍵が掛かっている部屋の中だ。
 この辺りは警戒していたのだろうが、残念ながら幾ら鍵を掛けてもスライムから逃げる事は出来ない。
 そしてスライムがどこに俺の求めている物があるのかを発見すれば、俺も容易にそれを入手出来る。

「ここか。……出来れば、どうやってマジックアイテムを作ってるのかとか、知りたいところなんだけどな」

 実際、この店の店主が桐条グループとの繋がりでマジックアイテムを作るだけの技術を持っているのなら、影時間云々抜きで仲良くなっておきたいと思う。
 もしくは、桐条グループで作ったマジックアイテムの類をここに運び込んできているのかもしれないが。
 その辺りは、俺がすぐに分かる事ではない。
 ……まぁ、荒垣辺りに聞けば分かるかもしれないが、そうなると桐条グループに色々と知られる危険があるしな。
 ともあれ、俺としてはマジックアイテムを得る事が出来れば、それで十分だ。
 鍵の掛かってる部屋の中に、影を使って入る。
 そうして入った場所には、予想通りに幾つかのアクセサリーがあった。
 指輪が二つに腕輪……いや、ブレスレットか? それが5つ。
 残念ながらと言うべきか、ここにあるのはそれぞれが1つずつだけだ。
 出来れば何個か予備が欲しかったんだが。
 そうすれば、ゆかりや荒垣に装備させたのがいざ壊されてもホワイトスターにいる面子への土産として使えたんだし。
 そのことを残念に思いながらも、取りあえず目的の物を入手出来たんだし……と考え、その指輪と腕輪を空間倉庫の中に収納していく。
 勿論このまま帰れば、それは店に対して損害を与えただけになる。
 そうなれば、当然のように誰が盗みに入ったのかを調べるだろう。
 ここで取り扱っていたのがマジックアイテムである以上、警察に頼ったりは出来ないだろうが……いや、桐条グループなら警察と繋がりがあってもおかしくはないのか?
 それでも、普通の宝石店――ここはアクセサリーー屋だが――に対する操作のようには出来ない……と思う。
 もしくは、警察じゃなくて桐条グループから専門の人員を寄越す可能性もあ
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