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小細工
第三章
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ごすごとベンチに引っ込む。そこにはかつてのスラッガーの姿は何処にもない。
 その小笠原を見ながらだ。僕はさらに言った。
「本当に殆ど全員ですよね」
「駄目になるのう」
「すぐに帰るか働かないか」
「ボイコットしておるかの様にな」
「そんな助っ人ばかりですからね」
 本当に見事なまでにだ。巨人に来た助っ人はそうなる。
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