0149話『ろーとユーの過去のいざこざ』
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なユーちゃんの姿になにかを想ったのか口を挟まないでいてくれている。
だからユーちゃんはなお言葉を続けた。
「だからね……もう、喧嘩はしたくない……ユー、アークロイヤルさんと友達になりたい……」
「そ、それは……」
「ダメ……?」
「うっ!?」
ユーちゃんの必死の上目遣いでそれでアークロイヤルさんは顔を赤くさせてしまった。
ろーちゃんとおんなじ顔だけどユーちゃんは可愛いですって!
だけどそれでとうとうアークロイヤルさんも観念したのか、
「わかった……過去のあれこれを言うのもこれで最後にしよう。私も、いつまでも引きずっていては他のものに示しがつかないからな」
そう言ってアークロイヤルさんはユーちゃんに手を差し出してきた。
「これからはともに戦う仲間で、そして友達だ」
「うん……」
それで二人は互いに笑みを浮かべながら握手を交わしていた。
とてもいい画ですって!
「……これでいいのだろう? ウォースパイト?」
「ふふっ……ええ。それでいいのよ、アークロイヤル」
「ろーちゃんも嬉しいですって」
それで四人で笑顔を浮かべている時でした。
なにかドタドタと足音が聞こえてきて談話室の扉が思いっきり開かれて、
「ユーにろー! 無事!?」
「ビスマルク姉さん!?」
「どうしたの……?」
「どうしたのって……なにかウォースパイトとアークロイヤルに部屋に連れ込まれたって聞いたから脅されているんじゃないかって急いで来たのよ!」
「ああ、ビスマルク。安心しろ、もう過去のあれこれについては解決したからな」
「はっ……?」
ビスマルク姉さんはそれでどこか抜けたような表情になっていた。
「それよりお前の方から来てくれるなんて嬉しいじゃないかビスマルク。さぁ、遊ぼうか!」
「嫌よ! グラーフ! グラーフ! 直掩機を! 急いで!!」
そう叫びながらもアークロイヤルさんとビスマルク姉さんはどこかに行ってしまった……。
「ふふ。この様子だともう安心ね」
「はい。ろ−ちゃんもビスマルク姉さんが楽しそうでなによりですって」
「ユーも……嬉しい……」
そんな会話をしながらももうこれでユーちゃんが謝罪しないで済むと思って嬉しく思ったですって。
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