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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0149話『ろーとユーの過去のいざこざ』
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思われるだろうと考えて、やめた……。
きっと、とても面倒なことになるからと思ったから。
それでろーちゃんの後ろに隠れるようにユーちゃんが、そしてウォースパイトさんの後ろに隠れるようにアークロイヤルさんが着いてきた。
うーん……やっぱり色々と不安だよね。
ろーちゃんも不安に感じているから……。
提督が仲裁に入ってくれればって思うけどもうこのメンバーでやる事は確定みたいだし……うー、やっぱり辛い。
そんな事を考えているうちに談話室に到着したので四人で中に入る事にした。
中には数名の艦娘の人達がいたけど、

「みなさん。少しこの部屋を貸しきってもらわさせて構わないかしら?」

ウォースパイトさんの言葉とメンバーでなんとなく事情が分かったのかみんなはそそくさと部屋を出ていった。
ミユキさんが出ていく際に小声で話しかけてきて、

「……頑張れよー、ろーちゃんにユーちゃん。後で愚痴でもなんでも聞いてやるからさ」
「ありがとうですって」
「うん……」

それで談話室の中にはろーちゃん達だけが残された。

「さて……」

ろーちゃん達が全員席に着いたのを確認したのかウォースパイトさんが最初の発言をしたですって。
この中では一番落ち着いているから任せるのもいいかもって思うの。

「……まずは一言、こうして艦娘として新たな生を得た身としては過去の事については根掘り葉掘り掘り起こさない方がいいと思うのよ。ね、ろーさん?」
「それがいいですって。アークロイヤルさんを沈めた事は確かに事実だけど、それは戦争だったからって言い訳もできるけどあまり触れたくはないですって……」

ろーちゃんとウォースパイトさんでそんな会話をしている時でした。
ダンッ!とテーブルを叩く音がして見るとアークロイヤルさんが少し厳しい表情で震えていました。
その表情に思わずユーちゃんも「ひっ!?」と声を漏らしてしまうほどでした。

「確かにそれも、いいと思う。だが、私が許してしまったらともに沈んでしまった船員たちの気持ちはどうなるんだ? 今は深海棲艦と戦う仲間だという認識で間違いないだろうが、それでも私は心の底からお前たちの事を許せそうにないんだ……」

それでアークロイヤルさんは言い切ったのだろう黙り切ってしまった。
それでウォースパイトさんと顔を見合わせてどうしたものかと思っていたんだけど、そこでユーちゃんが独り言のように話し出した。

「……その、アークロイヤルさん……ごめんなさい……ユーが過去にしたことは確かに忘れられないと思う……ユーも決して忘れたわけじゃない、から……でも、もう戦争は終わったの……憎しみは連鎖させちゃいけないの……」
「…………」

少し涙目ながらもユーちゃんは語りを続ける。
アークロイヤルさんもそんな健気
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