ペルソナ3
1808話
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思ったのだが、そうでないことに安堵する。
……ただ、俺が平気だからといって、毎日タルタロスの攻略に向かうのは止めた方がいいかもしれないな。
これからは2日に1回、もしくは3日に1回くらいにした方がいいのかも。
「あ、ちょっ! アクセル!」
影に沈んでいく俺に気が付いたのだろう。ゆかりが慌てたように口を開く。
「その、心配してくれてありがと」
「お前に何かあったら、俺もただじゃすまないからな」
「……それでも、ありがと」
その言葉が聞こえるのと同時に、俺の身体は完全に影に沈み……次の瞬間には、自分のアパートに戻ってきていた。
見舞いする時間がなくなったんだから、もう1度神社に行って舞子や犬と遊んでくるかな? とも思ったが、何となくそんな気分ではなかったのでこのまま部屋にいる事にする。
ベッドに寝転がってTVを点けると、そこでは刑事ドラマが放映されていた。
特にどうという事もないような、普通のTVドラマ。
何となくそれを眺めていると、部屋の中が暗くなっている事に気が付く。
「ん? ああ。もうこんな時間か」
考えてみれば、神社で舞子や犬と遊んでいたのが午後3時くらいだったのだ。
それからスーパーで買い物をして、ゆかりの見舞いに行ったのを考えれば、もう部屋の中が暗くなっても当然だろう。
TVでは、何故か追い詰められた犯人が崖の上で刑事に拳銃を突きつけられていた。
……こういう類のドラマを見る事は殆どないんだが、何故か刑事物のドラマって犯人が崖に追い詰められるシーンがあるよな。
勿論、全部が全部そういうのじゃないってのは分かるんだが。
これは、あくまでもそういう印象があるという事だろう。
ともあれ、そんな風に考えている間にもTV画面の中では追い詰められた犯人が崖から飛び降り……それに刑事が悲痛そうな表情をしたまま、エンディングとなった。
「バットエンドかよ」
空間倉庫の中に入っていた、ナデシコ世界で買ったフライドポテト……何故か異様に美味いフライドポテトを口に運びながら、思わず突っ込む。
まぁ、刑事物なんだから犯人が死んで終わりってのは、そこまで珍しい話ではないのかもしれないけど。
そんな風に考えながらフライドポテトに集中していると、やがてTVではニュースが始まった。
携帯で時間を確認すると、既に5時近い。
大体このくらいの時間からニュースが流れるというのは、どこの世界でもそう変わらないのだろう。
……そう言えば、W世界ではどうだった?
何だかんだと忙しかったので、その辺りの事をよく覚えていない。
基本的に軍人――正確には傭兵――として生活していたので、その辺りは当然なのか?
一応傭兵として活動する前にはある程度落ち着いた時間もあ
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