44話 取るべき道
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安のようなレベルです。この時期に注目してください。一番のストップ高が・・・」
ポインターで示す時間軸は丁度ア・バオア・クー落としの時だった。
アムロはため息を付いた。代わりにハヤトが発言をした。
「ア・バオア・クー落としで石を跳ね返したときですね」
その答えにオクトバーが頷く。
「そうです。そして困ったことに平時の指数には戻らず少し落ちたままレベルが現時点で徐々に上がり始めています。これが・・・」
シャアが今度は口をはさむ。
「現状というわけか。アムロの隕石返しよりも倍以上は少ないが、平時よりも5倍は数値が高い。これが今の異常というわけか」
オクトバーが「そうです」と答え、話し続けた。
「他にも隆起しては落ち込む、その時期は必ずと言っていい程、戦いが起こり、サイコミュが反応するような事態が大きく起きた。落ち着くと極端に落ち込む。その意味は戦意が落ちたことだと考えます」
ブライトが手を挙げて、質問した。
「オクトバーさん。今までは自然に落ち着いたように見えますが」
「そうですね。きっと仰りたいことは当然の質問だと思います。何故、この度はと言いたいのでしょう」
「その通りです」
ブライトがそう言うと、オクトバーはまた別のグラフをモニターに映した。今度は縦軸がサイコミュのレベルだが、横軸が電気的な負荷力だった。
「我々はサイコミュの一般化を目指す為に耐久実験を繰り返しては制御できるマシーンを生み出してまいりました。その過程での実験データです」
一同がモニターに見入った。オクトバーが話続けた。
「我々は未知なる物質でどのようなことが生じるか、未だに解明できておりません。しかし、制御しなければなりません」
オクトバーは画面を2分割して、片方に実験のシステムを簡易的な図で表示し、説明した。
「そこで2重3重の制御網を敷き、サイコフレームを制御してきました。ことは簡単です。一つ目の壁が破られれば2つ目で食い止める。ただそれだけです」
オクトバーは次の図を見せて、ポインターで引き続き説明をする。
「1つ目の制御をワザと破らせるという実験です。これで機械の限界値を知ります。困ったことに、サイコフレームはある規格を超えた体積になると中々丈夫で壊れません」
オクトバーは実験システムの図を実験過程を説明できるように作っていた。少しずつコマを進めていく。
「この電圧レベルで1つ目の制御が動作不能になります。サイコフレームは反応を自身で少しずつ高めています。そこで制御するために反する力を掛けました。その時の数値が異常だったのです」
オクトバーがサイコミュを操る操縦者に尋ねた。
「過度にサイコミュを操れる方々にお聞きします。後で凄く疲れるでしょ
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