44話 取るべき道
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よる奇跡が必要でした」
シロッコの発言に一同アムロを一目見た。アムロは肩を竦める。さすがにアムロも一言添えた。
「これが将軍の狙いであったわけですか?」
今度はシロッコに目が向いた。シロッコは頷き答えた。
「実体験でも既に私の能力上ビームの偏光をこなしては未来予測まで朧気ながらも意識にフィードバックしてくるシステムだと認識している。その向こうに何かあるかなど予測だけなら意図も容易い」
アムロが眉を潜め、仮定の話をした。
「将軍。もし、地球にアレが落ちたらどうするつもりだった」
シロッコは間髪無く答えた。
「一つのピリオドになったと思う。むしろ落ちた方が丸く収まったかもしれん」
その意見にテムとカイ、ミハルが表情を曇らせた。カミーユがそれを察知し、尋ねた。
「どういう意味ですか?レイ博士、知っているんでしょ」
今度はテムに皆の視線が向いた。頭から落ちる汗をハンカチで拭きながらも答えた。
「・・・予測でしかない。予測の話しかできない状況に苛立つ。ナガノ博士と場所は違えど共同研究を続けていたのだ。勿論サイコミュのな」
テムはオクトバーに指示し、ブリッジのメインモニターにあるデータを映し出した。それは縦軸がサイコミュの稼働レベルと横軸が時間軸だった。そこから先はオクトバーが話し始めた。
「我々は未知なるサイコミュにある一定の負荷を掛けていく実験を今日まで続けてまいりました。そこには時期によってレベルが変化していたのです。それによって実験機器にも影響を及ぼしましたので、それを制御する機器を開発、改良も重ねてきました」
オクトバーがポインターを使い、データ数値が隆起している部分や落ち着いた部分を示す。
「稼働当初はホント微々たる数値でした」
ポインターはまず実験当初を示した。
「これは時期としても6年前、サイコミュも今よりも流通しておりません。しかし、現在は見ての通り」
今度は今の時間の記録をポインターで映す。誰もが一目瞭然だった。時間に比例して増えていた。
「これは流通量が一端を握っております。しかし、何故か株価のように乱高下が見えます」
ケーラの隣にいたアストナージが発言をした。
「私も、気にはなっていました。何故あんな機械を誰もが制御できるようになったのかと・・・。この実験があったからなんですねえ」
オクトバーは頷き、アストナージに語り掛けた。
「ええ、そこの部分は割愛させていただきます。流通させるのが商売で技術屋の仕事でしてね」
ケーラがアストナージを軽く肘でごつく。「うっ」とアストナージは一言。
周囲が少し笑い、オクトバーも笑顔になり、再び話し始めた。
「注目はこの乱高下です。特にこのストップ高やストップ
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