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逆襲のアムロ
44話 取るべき道
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う。おたくら政治絡みな話はよくわからんが、敢えて率直な意見をききたい」

シロッコはスレッガーを見ていた。話口調からスレッガーがとてもシンプルな人物だと感じた。

「シロッコ将軍は連邦の中枢にいて、このような状況を回避できた可能性があったのではないのかな?オレらは知らないが、サイコミュもフル・フロンタルたるものもオレの見立てでは大分昔から知っていたようだ。将軍程の器量・才覚・権力が有れば淘汰できたはずだが、それはオレが期待しすぎなだけかな?」

シロッコは成程そういう意見が来たかと思った。スレッガーの意見にルーが同調した。
直前の話ですんなりとした解決策を話されたことに疑問に思う者は少なからずもいた。シロッコは全てとは言わないがほとんどの事情を知っていた。そうすれば現状を避けることができたのではと。

「そ・・そうよ!シロッコ将軍は大きな力があるのに、こうなる前に予測できてサイコミュもフロントル?ってやつものさばらせないはずよ」

「(ルー、フロンタルよ)」

そうエマリーが心の中で思った。だがエマリー自身もシロッコがそれをできたはず、予測できたはずなのにそれをしなかったことに疑問に思った。自分だけでない少なからずはクルーがにわかに考えていて、その発言に全てのクルーが呼応するようにざわついていた。

シロッコは手を挙げた。するとざわめきは少しずつ止んでいく。

「私は世界を才覚あるものたちが正しく導いていければそれでよいと思い、当初は力を備えることに尽力した。それと並行して見えない違和感に私がいつでも関与できる様な状況にもありたかった。それは今日のような状態に関してだ。それは私の勘だった」

スレッガーはこくりと頷く。シロッコは話し続けた。

「現実的な問題が現状の問題と比較して、遥かに勝っていた。予測はできたが、現実に起きもしていないことに従うほど世の中は甘くはなかった」

「ですねえ。宇宙がこのままではおかしくなります、世界が崩壊します〜って、誰もが現状を体験しなければ誰もが信じなかったでしょう」

スレッガーがそう相槌を打った。シロッコはスレッガーの絶妙な相槌に感心した。全クルーがシロッコの言い分に納得していた。

「時の権力者はそんな予測を超えた与太話を信じる傾向にあった。彼らには一般人よりも見る力に長けていたのだ。彼らはそれにいとも簡単に取りつかれていった。予測が現実化するのも時間の問題となったわけだ」

「その一端がサイコミュでもあったわけですねえ」

「そうです。彼らの仕掛けの1つです。他にもあります。例えばフロンタルです。そしてここにいる皆でその苦難を乗り越えていきました。しかしその苦難に対応するに同等の力を持ってして対峙する必要があります。その集大成としてア・バオア・クー落としに
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