0148話『春雨の頑張り』
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雨。
そんな顔をされたら断れないじゃないか。
自慢じゃないけどうちの艦隊の子達は金剛を筆頭に私と一緒にいたいって言う子が結構いるから私としては役得な気分なんだよな。
これもまだもとの世界で大事にみんなを育てていた恩恵なのかもな。
ブラック鎮守府のように毎日のように捨て艦戦法をしているプレイヤーはもし私と同じようにこの世界に来てしまったとしてもここまで艦娘達に好意を寄せられないと思うし。
「そうか。それじゃ午後も頑張るとしようか」
「はい!」
それで私と春雨は午後になったとも日が落ちる頃合いまで一緒に事務仕事を頑張っていた。
そしてやる事も無くなったのか、
「それじゃ司令官。その、お夕飯は私が作りましょうか?」
「いいのか?」
「はい!」
それで春雨は元気よく私の部屋にある台所で食事を作り始めた。
だけど出てきたのがお約束というか、
「春雨……別に無理して作らなくてもいいんだぞ?」
「だ、大丈夫です……」
そう、出てきたのは春雨特製の麻婆春雨だったのだ。
「そうか。それじゃ頂くとするけど……」
「はい。召し上がってください」
一緒に食べたいのだろうけど最初は私の感想を聞きたいのかどこか真剣な表情で見てきたので私は先に食べさせてもらった。
そして、
「うん、美味しいよ春雨」
「よかったです。どんどん食べてくださいね!」
「わかった」
それでお夕飯は春雨と一緒に楽しんで食べて本日も特に問題なく終わっていくのであった。
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