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ハルケギニアの電気工事
第08話:やっとの事で書庫到着!!
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いった本はどこから流れてくるのですか?」

「時々東方からやってくる商人が持ってくるんだが、それほど頻繁に来る訳でもないし、量も多くはないのでな。結構な値段となる。」

「そうですか。珍しい物なのですね。それから此方には場違いな工芸品と言われるものはありますか?」

「いくつかあるが、どれも何のためのものは解らん物ばかりだ。まとめて宝物庫にしまってあるが見たいのか?」

「そうですね、今日は書庫の方でいっぱい一杯なので次にきたときにでもお見せ願えますか?」

「ああ、良いぞ。その時は案内をつけるから好きなときに見に来い。そうだな、スピネルをおまえの専属女官とするからそれで大丈夫だろう。」

「有り難うございます。それでは、私はまた書庫の方に戻りたいと思います。御用のせつはお呼び頂けますようお願いいたします。」

「ああ。余り根を詰めるのではないぞ。たまには気分を変えておまえの叔母達と話をしたり、遊んだりしても良いのではないかな?この子達もおまえに興味があるようでな、儂にいろいろ聞いてくる。」

 そう言えば個人的に話した事はありませんでした。せっかくこうして顔を合わせているのですから話をしないというのも変ですね。

「自分のことばかり夢中で考えておりませんでした。申し訳ありません。私もお姉様方とお話しさせて頂きたいと思っていました。今日はちょっと時間がとれそうもありませんが、今度来た時はぜひお話しさせていただきたいと思います。次からよろしくお願い致します。」

「ああ、頼んだぞ。それでは行きなさい。」

 一礼して皇帝の前から退室します。それからスピネルさんに連れられて書庫に戻りました。

「スピネルさん、先ほど皇帝閣下より僕の専属女官と指名されましたね。これからもよろしくお願いします。」

「はい、此方こそよろしくお願いします。」

 この前皇城に来たときも思いましたが、女官の皆さんは美人ばかりです。スピネルさんもなかなかの美人で、今のような笑顔は思わず見とれてしまうほどです。
 カメラがあったら良かったのにと思いました。アルビオンに隠してある事務所に行けばデジカメもあるのですが、今はまだ行く訳にはいきません。残念です。こんな事なら『王の財宝』に入れておけば良かった。もっともこんな所でデジカメなんて使ったらどうなるか解りませんが。

 書庫の中で、今度はもう少し奥の方を見てみましょう。

 この辺はゲルマニアの鉄鋼業に関係する本ですね。ゲルマニアはハルケギニアで鉄の製造をほとんど独占していますから、製鉄についての本は一杯あります。それに色々な発明品に係わる書類やその発明品を使った製品などの関連本もあります。
 でも考えてみれば此処にある発明品関係の本の中には、父上が書いた本も一杯あるんです
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