プロローグ3
[1/7]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「ソードアート、オンライン?」
?どこかで聞いたような単語を、聞き返す。
「そうだよ。いくらゲーム音痴の衛宮でも、きいたことぐらいはあるだろ?」
?目の前のソファに座り、優雅に紅茶を飲む男の名は間桐慎二。
?慎二には今日のお昼頃、昨日の遠坂の話を聞いてもらっていたのだが、話しが斜め上の方向に進んだため、
『だったらうちにきなよ。それだったら、聞いてやるからさ』
?
? という言葉に、甘えさせてもらったのだが。
?間桐家の居間に座らされ、桜とお爺さんの訝しい目を我慢した結果の第一声は、ソードアートオンラインという名のゲームの話だった。
「まぁ、一応、は」
?ーーーーーーーーーあぁ、そうだ。思い出した。
?昨日の遠坂との一連のやり取りの、一番最初に話していたのが、ソードアートオンラインだった。
?「あれだろ?VRMMOとかいう仮想世界に飛び込む新時代のゲーム、だとか」
「うーん......。ま、一応正解ってとこかな。ていうか、なに?むしろその程度の知識しかないのかよ」
「そうだな。これぐらいしか知らない」
?結局、遠坂から詳細な話も聞いていなければ、なぜソードアートオンラインの話を出してきたのかも聞いていない。
「衛宮ってなんでそんなゲームに興味とかないわけ?」
?慎二が本当に不思議そうに訊く。
「は?......いや、ゲームに興味がない、って訳じゃないんけど、なんだろ。お金を出してまでやりたいかって言われたらなぁ」
?そんな慎二の疑問に、真面目にこたえたはずなのに、?
「ーーーーーーーーーーーッは!これだから貧乏人は困るなぁ!!」
?唐突にとてつもない罵倒をしてきやがった。
「慎二。親しき仲にも、礼儀ありってもんだぞ」
「うるさいなぁ!これだから貧乏人は困る!!」
?慎二はソファから立ち上がり、ティーカップを持ち、腰に手を添え、目線は俺を見下し、
「これっっだから貧乏人は!!!」
?完膚無きまで罵倒された。
?なんだこいつ。貧乏人に親でも殺されたのだろうか。
「慎二、いいから落ち着けよ」
「落ち着けぇ?これが落ち着かずにいられるかよぉ!!」
「頼むから落ち着け。桜と爺さんがとてつもない目で見てるから」
「知ったこっちゃないねぇ!なぁ衛宮ぁ!?」
?あるんだよ、知ったこっちゃ。
?
慎二はその後もふははははっ!これだから貧乏人はァ!!と言いながら、居間を出ていく。
おい、当然かのように出ていくな。せめて桜と爺さんも連れていけ。
「ふははははっ!」
?声がここまで聞こえている。丁度、2回につづく階段のあたりだろう
「ふぅぅははは!」
?桜の部屋の前辺りだろうか
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ