701部分:第五十六話 劉備、張角と会うのことその一
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第五十六話 劉備、張角と会うのことその一
第五十六話 劉備、張角と会うのこと
三姉妹はだ。相変わらず楽しんでいた。
「姉さん」
「うん、何?」
「楽しんでる?」
「ええ、とてもね」
張角は満面の笑顔で張宝の言葉に応える。三人は茶屋の中で楽しくお茶を飲んでいる。勿論その場所には張梁もいる。三人はいつも一緒だ。
「こうして三人でゆっくり過ごすのって」
「最近あまりなかったわよね」
張梁もここで言う。
「どうもね」
「そうよね、忙しいから」
「忙しいのはいいけれど」
それでもだと姉に返す張梁だった。
「たまにはよね」
「そう」
その通りだと。張宝も湯飲みを両手に持って話す。
「息抜きも必要」
「バイスとマチュアには抜け出て悪いけれどね」
一応二人のことも気にしていた。
「けれどね」
「そうそう。たまにはこうして」
張角の調子はいつもと同じである。
「のんびりとね」
「それで姉さん」
また長姉に声をかける張宝だった。
「これから何処に行くの」
「ううんと、何かね」
張角は末妹の言葉に応えて考える顔になって話した。
「ここって凄く美味しいお菓子があるらしいの」
「お菓子が」
「そう、鯛焼きっていうお菓子がね」
それがあるとだ。末妹に話すのである。
「凄く美味しいらしいのよ」
「ふうん、それだったら」
それを聞いてだ。張梁は興味のある顔で言ってきた。
「次はそれ食べる?」
「そうね」
そして張宝も頷く。
「それじゃあ今度は」
「鯛焼きね」
「食べに行こうね」
最後に張角が言ってであった。
こうして三姉妹は外に出てその鯛焼きを食べに出たのだった。
劉備達もだ。茶屋に入ろうとする。魏延が劉備に声をかける。
「では桃香様、今度は」
「そうですよね。お茶を」
「飲みましょう」
こう劉備に声をかけていた。
「是非共」
「はい、じゃあ焔耶ちゃんと一緒の席で」
「有り難き幸せ」
劉備からそう言われてだ。魏延はその顔を輝かせていた。
天にも昇る気持ちでだ。こうも言うのであった。
「桃香様と一緒の席でお茶とは」
「あんた本当に桃香さん好きね」
馬岱はそんな彼女を横目で見ながら述べた。
「お茶もいいけれど」
「むっ、何だ」
「一番したいのは同じベッドに入ることでしょ」
こう彼女に言う。
「そうでしょ」
「うっ、それは」
「否定しないし」
「も、若しそうなってもだ」
魏延は顔を真っ赤にさせて言い出した。
「私はあくまで桃香様を御守りしてだ」
「そう言うのね」
「そうだ、絶対に御守りする」
それは断言するのであった。
「この命にかえてもだ」
「けれど一緒のベッドに入ったら」
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