【継がれゆくもの】
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異空間にある一点に亀裂が走り、人一人入り込める程の穴が開きそこから眩い光が溢れた。
『ハナビ、そこへ飛び込め。元のお前に戻れるだろう』
「兄様……ネジ兄様は…!?」
『俺は一緒には行けない。……判っているだろう?』
少し寂しげな笑みを見せるネジ。
『前を見ていろ。──決して、振り向くな』
「あっ……」
不意に背中を押され、大きく亀裂の裂けた穴へと押しやられるハナビ。
『遠くから……俺はいつでもお前達を見守っている。だから───』
(ネジ兄…様……っ)
ハナビは振り返りかけたがぐっと堪え、光溢れる前方を見据える。
(私、兄様のように……ううん、兄様よりももっと強くなってみせる。ネジ兄様の意志は、私が継ぐから。大切な人達を……今度は私が守って行けるように)
《終》
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