始まりの遭遇
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る高原で過ごしていた訳だったが。
「まったくもう! お顔は女の子みたいにお綺麗ですのに……本当に男の子?」
「……」
「小さい頃、一緒に風呂に入った事覚えてる?」なんて出会って早々に仰ったのは何処の誰だ? 反論などしても無駄だろうから、話を逸らすとしよう。
「で、何で俺をワザワザ呼び寄せたんだ?」
本来は敬語を遣わねばならない相手であり最初は礼を持って接したのだが、本人が他人行儀みたいで嫌だと言ったので素で喋らせてもらう事になった。もっとも、最早直す気は起きないがな。
「聞いてますわよ? イャンガルルガにグラビモスやモノブロス、他にも色々とお一人で倒されたとか。貴方は立派な上級ハンターですわ!」
上級ハンター……脅威度の高いモンスターを単独で撃破した者が認められる位だ。
ハンターは位に分けられて依頼を受ける。
初心者はまず、単独で野営をする。持って行けるのはナイフと服と教本だけ。食料・道具その他諸々は全て現地調達。様々な事柄を身体に叩き込む所から始まる。この時点で脱落者は多い。特に都会暮らしの温室育ち。
因みに依頼内容とは違ったとしても、モンスターの餌食にされて帰らぬ人となっても、運悪く大型種に出くわして逃げられなかったとしても、現場の事は全て本人が悪いとされる。
責任者はあくまで自分自身。嫌なら最初からハンターなんて志すべきではないのだ。
初心者はこれを一年やり遂げて駆け出しハンターとして認められる。
例外があるなら、この期間で……例えば草食種の一頭でも狩って見せたならだ。
草食種……アプノトスやアプケロスにしても、人間とは力の差が比較にならないほど強く、足が速い。初心者がこれを一人で倒せれば本当に大した物だ。
甲虫種は例外として省く。特にブナハブラやランゴスタの巣は、全身を覆う専用装備でも無ければ近付かない方が懸命だと言う事をまずは思い知らせなければならない。何せ鳥竜種でも危険視する類だからな。
チャチャブーに関しても省く。原住民には近付かない方が良い。友好的な者なんて僅かだ。
一人前のハンターになってようやく小型鳥竜種狩りの依頼を受けられる。
人と大して変わらない大きさだからと誤解しがちだが、鳥竜種は頭が良い。自然界の掟を本能で理解しているからこそ頭が回る。小さいの一頭でも草食種と互角。肉食で攻撃的な分だけこっちの方が危険ではあるが。
ドスの名を与えられる群れの長を、切り札兼指揮官として一個の部隊として動く奴らの連携は、なりたてのハンターではまずは手も足も出ないだろう。
ドスの名を持つ群れのボスを複数頭・複数種類、小型の甲殻類、コンガ等の小型牙獣種とブルファンゴを討伐してようやく一人前のハンターとして認められ、次のランクの依頼を受けられる。
次がイャンクック
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