暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D/EXTELLA
月光校庭のエクスカリバー
球技大会
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託なくニッコリしながらあいさつを返す。アーシアはいい子だなぁ。

 「アーシアさんなら大歓迎だよ!」
匙がアーシアの手を取り、俺の時とは正反対の行動を取る。こ、この野郎!
俺はアーシアの手から匙の手を引き離し、思いっきり力を込めて握手してやった。

 「ハハハ! 匙君! 俺の事もよろしくね! つーか、アーシアに手を出したらマジ殺すからね、匙くん!」
無理に作ったにこやかフェイスで言ってやった。すると匙の奴も半笑いしながら握る手に力を込めてきやがった。うんうん! よろしくね、兵藤君! オカ研の美女美少女を独り占めなんて、噂通りのエロエロ変態鬼畜くんなんだね! やー、天罰でも起きないかな! 下校途中、落雷にでも当たって死んでしまえ!」
暴言を暴言でかえす俺たち。異様な光景だろうな。でもこいつだけは許さん! 木場とは違う意味で苦手なタイプだぜ! ってかマジでコイツ殴りたい! アーシアに手を出したらタダじゃおかねぇ!
主人である部長と会長は「大変ね」「そちらも」なんて会話を嘆息しながらしていた。

 「ちっ。俺んとこの生徒会メンバーはお前の所よりも強いんだからな」
匙は吐き捨てながら握手の手を離す。
やっぱり、生徒会の面々は会長の眷属で下僕悪魔ってことか。
会長は出されていた紅茶を一口飲むと、静かに語りだす。

 「私はこの学園を愛しています。生徒会の仕事もやりがいのあるものだと思っています。ですから、学園の平和を乱す者は人間であろうと悪魔であろうと許しません。それはあなたでもこの場にいる者たちでも、リアスでも同様のことです」
その言葉は、俺とアーシア、匙、新人悪魔に向けられたものだと理解できた。
ようするに、学園生活を妨害する者は誰であろうと許さない・・・・・・と。会長はそれだけ駒王学園を愛しているのだ。さすが、会長の席に座っているか方だ。

 「お互いのルーキー紹介はこれで十分でしょうね。では、私たちはこれで失礼します。お昼休みに片づけたい書類がありますから」
会長は立ち上がり、この場を後にしようとする。

 「会長・・・・・・いえ、ソーナ・シトリーさん、様。これからよろしくお願いします」

 「よ、よろしくお願いします」
俺が挨拶すると、アーシアが続いた。
いち新人悪魔としてのあいさつだ。相手は上級の悪魔様で部長の知り合い。相手の下僕がアレだとしても、俺たちグレモリー眷属の新人悪魔がこの人に頭を下げるのは当然だと思う。
会長は微笑み、「ええ、よろしくお願いします」と返してくれた。
部屋を出る直前、微笑んだまま会長が部長に言う。

 「リアス、球技大会が楽しみね」

 「えぇ、本当に」
部長も笑顔で返した。
ああ、この二人、基本的に仲がいいんだなってすぐに理解できた。なら、先日のお家騒動も助け
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