月光校庭のエクスカリバー
球技大会
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嫌だから断ったのさ」
へぇ。棟夜って意外に悪魔と会ってんのな。それよりも、この学園にまだ上級悪魔が存在してたいたことに心底驚いたよ!
そこへ朱乃さんが説明をしてくれる。
「シトリー家もグレモリー家やフェニックス同様、大昔の戦争で生き残った七十二柱のひとつ。この学校は実質グレモリー家が実権を握っていますが、『表』の生活では生徒会・・・・・・つまり、シトリー家に支配を一任しております。昼と夜で学園での分担を分けたのです」
へぇ、そうだったのか・・・・・・。
書記の男子学生が再び口を開く。
「会長と俺たちシトリー眷属の悪魔が日中動き回っているからこそ、平和な学園生活を送れているんだ。それだけは覚えておいてくれてもバチは当たらないぜ? ちなみに俺の名は匙元士郎だ。二年生で会長の兵士だ」
「おお! 同学年で同じ兵士か!」
これは奇遇だ! それよりもちょっと嬉しいな。この学園に俺以外の兵士がいて、しかも同学年とは!
だがそんな俺の思いとは裏腹に、初期の匙はため息をつく。
「ハァ。俺としては、変態三人組の一人のお前と同じ兵士なんて、酷くプライドが傷つくんだがな・・・・・・
「な! なんだと!」
この野郎! せっかく歩み寄ろうとしたのによ!
「おっ? やるか? こう見えても俺は駒四つ消費の兵士だぜ? 最近悪魔にばっかだけどよ、兵藤なんぞに負けるかよ」
挑発的な物言いをする匙に、会長が鋭く睨む。
「サジ、お止めなさい」
「し、しかし、会長!」
「今日ここに来たのは、この学園を根城にする上級悪魔同士、最近下僕にした悪魔を紹介し合うためです。つまり、あなたとリアスのところの兵藤君とアルジェントさんを合わせるための会合です。私の眷属なら、私に恥をかかせないこと。それに・・・・・・」
会長の視線が俺に向けられる。
「今のあなたでは兵藤君に勝てません。彼は赤龍帝の力を宿しているのですから・・・・・・兵士の駒八つ消費したのは伊達ではないということです」
「駒八つ!? しかも赤龍帝って・・・マジか」
なんだなんだ? 何事? 俺の事だよな? つーか、俺の事を目元ひきつらせながら見ないでくれ。動物園で変な癖を披露してる動物じゃないんだから。
「ごめんなさい、兵頭一誠君、アーシア・アルジェントさん。うちの眷属はあなたよりも実績がないので失礼な部分が多いのです。よろしければ同じ新人悪魔同士、仲良くしてあげてください」
薄く微笑みながら会長はそういってきた。氷の微笑と言うのかな。部長とは違って、素敵な笑みだ。
「サジ」
「え、は、はい!・・・・・・よろしく」
渋々ながらも匙は俺に挨拶した。不満そうな表情だけど。
「はい、よろしくお願いします」
アーシアが屈
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