月光校庭のエクスカリバー
球技大会
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ここ最近難しい表情で何かを考え込んでいた。
定例のオカ研会議でもどこかで遠い目をしてて話し合いに参加していない。
聞けば奴のクラスでも話題になっているようだ。
・・・・・・物思いにふける王子。とか言いつつ、女子たちは心配しつつも憂いのある表情に興奮しているという。
イケメン死ね! って思うけど、今回ばかりは俺が見てもおかしいと感じる。
いつもニコニコしてたこいつがこんな調子になるなんて露程も思わなかったもんな。
・・・・・・俺の予想が正しければ、俺んちで部活をした時以来、木場は調子が悪いんじゃないかな? やっぱ、あの写真が原因か?
木場と聖剣に、何かがあるようだ。
けど、それはそれだ。今は目の前の大会のため、球技練習に精を出さないと。
「ふむ・・・」
あっ、部長がまた野球のマニュアル本を読みだしたぞ。部長は事あるたびに本を読んでいる。読書家だよなぁ。部室でもたまに難しい本を読んでるし。
「あらあら。ところでイッセーくん、ご存じ?」
朱乃さんが何やら聞いてくる。
「何でしょうか?」
「最近、部長ったら恋愛のマニュアル本を読んでいるんですよ」
「れ、恋愛のマニュアル本!? ま、まさかそんな!」
部長が恋愛のマニュアル本を読むなんて、それって。
「お相手はトーヤ君ですわね」
やっぱり・・・まぁ、当然だな。あんな風に助けられて、命をかけて守ってやるって言われたら、そりゃねぇ。
・・・んでも、その肝心の棟夜はなぁ。
『棟夜。もし部長に彼氏ができたらどう思う?』
『別にどうもしないが』
『・・・一瞬でも付き合おうって考えたことはないのか?』
『ないね。相手は上級悪魔で俺は平凡な人間だ。つり合わない相手に夢見ないさ』
なんてあっさりとしていやがった。こりゃ難関だな。でも部長が他の奴を好きにならないなら問題ねぇな。
「さーて、再開よ!」
部長がバットを振り上げて、練習が再開された。
昼休み。
球技大会も近いからか、練習が過酷になっている。
昼を食べたら部室に集まることになっている。大会前の最後のミーティングだ。念入りだよな、部長は。
「今日も部活か」
松田がカレーパンを頬張りながら聞いてくる。
「まぁな、球技大会の練習中ですよ、俺ら」
「はー、オカルト研究部がボールかよ・・・お前んとこの部って、全員身体のスペック高いよな」
そりゃ悪魔だもんな。基本的に人間よりは強いさ。
「それよりイッセー、お前な。変な噂が流れているから気をつけろよ」
突然、メガネをくいっと上げた元浜が言ってくる。
「な、なんだよ、元浜・・・」
「美少女をとっかえとっかえしている野獣イッセー。リアス先輩と姫島先輩の秘
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