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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
699部分:第五十五話 華陀、徐州に入るのことその八

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第五十五話 華陀、徐州に入るのことその八

「その刀馬様と共に」
「俺とか」
「はい、共にいさせて下さい」
 こう彼に言うのだった。
「それは駄目でしょうか」
「好きにしろ」
 彼は拒まなかった。
「御前がそうしたいのならな」
「はい、それでは」
「だが。俺はあくまでだ」
 その赤い目を強くさせての言葉だった。
「絶対を目指す」
「それを」
「それは零だ」
 この考えは変わらないというのだ。
「それを目指す。絶対をだ」
「あくまでそれをですか」
「それは変わることはない」
 頑なな口調で話す。
「わかったな」
「はい」
 命はここでは目を伏せて頷いた。
「それでも私は」
「あの男は必ず斬る」
 憎悪も見せていた。
「必ずだ」
「刀馬様・・・・・・」
「彼もねえ」
「そうよね」
 貂蝉と卑弥呼は実は刀馬も見ていた。そのうえで話をするのだった。
「筋はいいのにね」
「ねじれてるわね」
「ええ、ねじれてるだけだけれど」
「そこが問題ね」
「けれど」
「そうね」
 ここでだ。二人の話の感じが変わった。
「そこを上手くやるのもね」
「私達の仕事なのよね」
「運命だな」
 華陀は微笑んで述べた。
「こうした巡り合わせもな」
「そうなのよ。それは」
「私達もなのよ」
 二人はまた身体をくねらせて華陀に話す。
「ダーリンと出会えたこと」
「それも運命なのよ」
「そうだな」
 そしてその言葉に頷く華陀だった。
「御前達二人と出会えてよかったと思っている」
「そうよ。運命の神様はね」
「私達を絶対に見捨てないのよ」
「妙なことを言っているな」
 クラウザーはその彼等の話を聞いて述べた。
「あの三人は」
「そうだな。しかしな」
 ここでギースも話す。
「納得できる」
「うむ。思えばだ」
 クラウザーはここでギースを見てだ。こう話すのだった。
「貴様と今こうして共にいるのもだ」
「運命か」
「そういうことになるな。あの三人の話によれば」
「うむ、確かにな」
 ギースもその通りだと頷く。

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