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ランブリング!!
【RB1】
【RB第十一話】
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うと、まさか自分を巡ってこんな決闘になるとは夢にも思わなかった。


「俺の勝利は目に見えているが。俺が勝ったら今後君は加川有栖さんと一切関わらない事だ!」

「けっ……。んじゃ、俺が勝ったらお前は俺のパシり確定だぜ?」

「良いだろう! まあ俺が負ける事は万にひとつの可能性もないがね! 最新機である火影・五式の力を君にとくと見せつけてあげよう!」


 鼻息荒くそう告げて立ち去った畠山海に、クルスは小さく欠伸を漏らした。

 慌ただしい朝に起きた出来事、有川来栖と畠山海の決闘の話は一気に学園全体に広まったのは言うまでもなかった。

 学園専用のSNSで拡散する一年生同士の決闘に、心踊るのはライダーズの面々だった。

 いきなりの決闘に、義妹である由加は心配そうにクルスを見つめていた。


「に、兄さん……」

「あん? 決闘の心配ならいらねぇよ由加。今週の土曜日なら時間はまだあるしな」


 クルスの側に寄り添う由加、アリスはそれを見てチクりと心臓が締め付けられるが――。


「ご、ごめんねクルス! あ、あたしのせいで……」

「あ? 別にお前のせいじゃないだろ? 売られた喧嘩を買っただけだしな」

「クルス……」


 いつもと変わらないクルスの態度。

 だがもし、クルスが負けたらどうするのだろうという思いに心が支配されようとしていたアリス。

 好きな幼なじみが自分に近付いたらダメという――もしクルスが負けるような事があっても、アリス自身から話し掛けるつもりなのだがやはり負ける姿は見たくないのが本音。

 一方で由加は兄に近づく虫を排除できる機会だが、だからといって兄の負ける姿を見たいとは思わなかった。

 妙な所でシンクロする辺り、この二人は根っこで繋がってるのかもしれない。

 クルスはクルスで決闘の約束などどうでも良かった。

 アリスと話す話さないは此方が決めること、アイツが好きならてめぇでもっとアプローチすればいいだけの話。

 だがそんな事よりも早々にランブリングバトルが出来る喜びが勝り、ニィッと凶悪な笑顔を見せたクルス。

 早速メンテナーズの誰かに昨日の機体を見せようと考え、意気揚々とライダーズの教室へと向かうのだった。

 教室へと着いたクルスを出迎えたのはクラスメイト達だった。


「おっ!? 有川! お前土曜日に畠山海と決闘なんだろ!?」

「よく決闘受けたな! てかあいつ最新鋭機持ってるけど大丈夫か!?」

「有川は機体レンタルでやりあうのか!? 地形使えば上手くいきそうだけど、五式の性能は高いからなぁ……」


 入るなりクラスメイトに取り囲まれたクルス、広まった決闘の話やら畠山海の事、RBの事など質問
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