ペルソナ3
1807話
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しくな」
「うん、アクセルおにーちゃんだね」
「ワン!」
一人と一匹の言葉や鳴き声を聞きながら、俺は神社を去っていく。
そうして歩きながら、携帯で荒垣に電話を掛け……
『もしもし?』
「ああ、荒垣か。俺だ、アクセル」
『それは分かってるよ。それで、どうした?』
「今日のタルタロス探索は中止になった。どうも、ゆかりが体調を崩したらしくてな。それも何日かは無理らしい」
『風邪か?』
「どっちかと言えば、疲れだと思う。休みなしで毎日タルタロスを探索してたし。それに昨日も戦闘は殆どがゆかりにやらせてただろ?」
ゆかりを鍛えるという意味では間違っていない行動だったが、少し前までは普通の女子高生だったゆかりにとっては、あの連戦は体力的にも精神的にもそれなりに堪えたとしてもおかしくはない。
『なるほどな。分かった。……つーか、そもそも何で俺がお前達と一緒にタルタロスを攻略する事になってるのかが分かんねえがな』
そう言いつつも、荒垣の言葉に嫌々といった様子はない。
どちらかといえば、しょうがねえなといった感じすらある。
「じゃあ、またタルタロスの探索が出来るようになったら連絡するよ」
『ふんっ、勝手にしろ。けど、俺が付き合うとは限らねえからな』
そう言う荒垣だったが、実際にいざその時になれば間違いなくこっちに付き合うというのは、容易に予想出来た。
何だかんだと、面倒見がいいしな。
……男のツンデレは、イザークで間に合ってるんだが。
もっとも、荒垣が俺達に協力するのは面倒見の良さだけ……って訳でもない筈だ。
特に大きいのは、元々の仲間の桐条や真田がタルタロスに挑む際に助言が出来るようにってのも大きいと思う。
何だかんだと、面倒見のいい荒垣らしいと言えばらしいが。
『……岳羽には身体に気をつけろって言っておけ』
そう告げ、電話が切れる。
ほら、な。
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