ペルソナ3
1807話
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丁度いいかもしれない」
まぁ、別にゆかりと一緒でなければタルタロスに行けないって事もないんだが、ゆかりの性格を考えるとそれを言えば向こうは無理をしてでもタルタロスに行くって言いかねないんだよな。
であれば、取りあえずゆかりにはこう言っておいた方がいいだろう。
『うん。ごめんね、忙しい時に』
「気にするなって。タルタロスの探索は大事だが、ゆかりの方がもっと大事だしな」
『な……いきなり何を言ってるのよ。馬鹿じゃない!? てか、馬鹿じゃない!?』
いつものように何故か繰り返して告げると、そのまま電話が切れる。
……さて、荒垣にも電話しないとな。
「ねー、おにーちゃん。どうしたの?」
ゆかりとのやり取りを終えて荒垣に電話を掛けようとすると、犬と遊ぶのが一段落したのか、舞子が不思議そうに尋ねてくる。
「いや、友達から電話が掛かってきてな。ちょっと風邪を引いたらしい」
正確には体調を崩したとしか言ってなかったんだが、まぁ、舞子みたいな子供には風邪と言った方が分かりやすいだろう。
「ふーん……大丈夫なの? お見舞いに行った方がいいんじゃない? 舞子もね、風邪を引いた時には友達がお見舞いに来てくれたんだよ?」
「……なるほど、お見舞いか」
そう言えば、そういう行動もあったな。
何だかんだと、シャドウミラーの面子は病気になったり、ましてや撃墜されて入院したりといった事はない。
いや、エヴァとかエキドナとか茶々丸とか……その他諸々のお仕置きで怪我をするような奴はいるが、大抵何だかんだで何とかなってる。
近衛の回復魔法もあるし、レモンの培養ポッドによる治療もあるしな。
敢えて言えば……スティングやアウル、ステラ、レイといった面子を始めとして、培養ポッドに長期間入っていた事か?
ただ、そういう場合では患者に意識がないから、お見舞いとか行っても殆ど意味がないんだよな。
「お見舞い、行った方がいいよ?」
「そうだな。じゃあ、そうするか。……じゃあ、俺はそろそろ行くけど舞子はどうする?」
「え? うーん……もうちょっとここにいるー!」
そろそろ4時近いし、2月だからもう薄暗くなってきてるんだから、もう帰った方がいいと思うんだが。
ただ、舞子の様子を見る限りだと、この神社で遊び慣れてるみたいだし、犬もいるから危ない事はないか。
「分かった。じゃあ、またな」
「うん! ……あ、そうだ。お兄ちゃんの名前教えて!」
踵を返した時にそう言われ、そう言えば舞子に自己紹介をしていなかった事を思い出す。
舞子の場合は一人称が舞子だったから、自己紹介をされなくても名前が分かったんだが……
ともあれ、俺は舞子の方に振り向いて口を開く。
「俺はアクセルだ。よろ
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