???竹林の国の物語(終)?
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
『これ』
「はい?」
お姉さまがわきから取り出したものは
「黒い…羊の着ぐるみ…?」
『あげる』
あげると、言われましても…それをどうしろと…? 困ったいるのが伝わったのでしょうか、???は
『これに魂込めて』
とおっしゃり私はたまたま、お弁当に持ってきていた魂を黒い羊の着ぐるみの中へ入れてみました。
すると、どうでしょう!
『べ…ベェー』
ただの黒い羊の着ぐるみだった物が鳴き声をあげ、動き出したのです。まだ魂が上手く定着していないせいか、動きはぎこちないないですがこれは、上手く使えば……いけます! いけますわ!!
「なんて素晴らしいのでしょう! とても素晴らしいですわ、???お姉さま♪」
『ん』
???お姉さまにお礼を申し上げた後、早速千年魔京へと帰り、貰った黒い羊の着ぐるみ達に食糧庫にため込んでいた罪人の魂を放り込みますわ!!
『ベェー』『ベェー』と次々に生まれゆく新しい生命体。私のお客様♪
―それからの毎日はとても楽しいものでした
千年魔京は瞬く間に大繫盛し、毎日ひっきりなしにお客様が、来られて常に長蛇の列がうまれます。
―そして賭博場では
『や、やめ、ぁぁ…ああああああっ!!!』
『マタ…一人…お亡くなりになりましたね…竹美姫サマ』
千年魔京の随一の賭博場。そこで賭ける対象はもちろん自分の命(魂)負けた者には清く死をもって代金を支払ってもらいますわ。
己の命を賭けたスリル満点の勝負! 負けた敗者たちが見せる恐怖と絶望の表情!
死の間際に見せる美しい光景 そして断末魔!
―嗚呼 なんて素晴らしくて 素敵なのでしょう
あれを毎日、毎日聞かされていたら…私は…私はもう…
―絶望の虜ですわ
誰かに己を支配され 虐められることが 至極の快楽だった かぐや姫
自分を倒し蹂躪してくれるご主人様を長年探し求めていた かぐや姫
だがしかし 彼女が辿り辿り着き 出した答えは
『ベェェェェェェ』
「うふふふっ。さあもっと! もっとです! 私に貴方の美しいデスパレットをみせてくださいまし♪」
毎日 毎日 参六五日行われる 惨い 拷問 惨い 処刑
<被虐>のお姫様は今日も 誰かを殺す 陰惨な笑みで
<被虐END>
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ