第七幕その六
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「そうしましょう」
「それじゃあね」
「それでお仕事が終わった後は」
それからのこともです、ジュリアはお話しました。
「ちゃんと服や髪の毛は払っておきましょう」
「花粉と一緒だね」
「そう、草の粉で眠くなるから」
「だからだね」
「それは払っておきましょう」
服や髪の毛に付いたそれをというのです。
「そうしましょう、それとね」
「それと?」
「このことは皆よ」
さらに言うジュリアでした。
「かかしさん達もね」
「ああ、僕達は寝ることがなくてもね」
「それでも草の粉は付くからね」
「あの草のお花の粉がね」
「そう、だからよ」
ジュリアはかかし達三人にもにこりと笑ってお話しました。
「ちゃんとね」
「わかったよ」
ジャックはジュリアに納得した声で答えました。
「それじゃあね」
「そうしてね」
「是非ね、それじゃあ今から」
「うん、行こうね」
「いよいよね」
眠り草への対策を充分に用意して講じてでした、一行はその眠り草が生えている場所に向かいました。するとです。
そこには結構な数の人と生きもの達がぐっすりと寝ていました、森の中の少し開けた草原の中に咲き誇っている菫に似た花達を囲む様にして。
その花達を見てです、神宝はこう言いました。
「奇麗ですよね」
「そうよね」
ジュリアは神宝のその言葉に頷きました。
「奇麗なことは奇麗なのよ」
「それでもですよね」
「ええ、問題はね」
「花粉で寝てしまうことですね」
「何といってもね」
このことだというのです。
「だから私達もここに来たし」
「そうですよね」
「じゃあいいわね」
「はい」
確かな顔で、です。神宝も他の四人の子供達もジュリアの言葉に頷きました。
「それじゃあ今から」
「摘み取るわよ」
ジュリアは自分からでした、眠り草のところに行ってでした。そのうえで率先して草を抜いていきます。ここで、でした。
モジャボロはジュリアに続いた皆に対して自分もその中に入っているその中でこう言ったのでした。
「根元から抜かないとね」
「あっ、そうですよね」
「そうしないとまた生えますね」
「同じことになりますね」
「そうだよ、植物は何でもそうだけれど」
モジャボロはこうお話するのでした。
「根元が残っているとね」
「また生えますね」
「そうなりますよね」
「だからですね」
「ちゃんと根元までですね」
「抜くんだよ、こうしてね」
実際にでした、モジャボロは。
草を抜きました、草は生えている部分の付け根を掴んで抜くとあっさりと抜けました。モジャボロは抜いてから笑顔で言いました。
「うん、楽に抜けるね」
「あっ、そうですね」
「根元まですぐに抜けますね」
「何か思ったよ
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