第七幕その二
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「楽しみですね」
「そうだよね、どんなのかな」
「人魚の国に行って食べたいね」
「早くね」
「そうしたいわ」
ジョージ達四人も笑顔で言います。
「日本にいると海の幸をよく食べるけれど」
「オズの国のも美味しいからね」
「今すぐにも人魚の国に行ってそしてね」
「早く食べたいわね」
こうしたことを笑顔でお話していました、そしてです。
五人は自然と足を速めましたがジュリアは五人ににこりと笑って声をかけました。
「焦る必要はないわよ」
「焦ってもですか」
「何にもならないですか」
「そうよ、歩いて行くことは変わりがないから」
だからだというのです。
「今急いでも特に早くはならないわ」
「だから焦らずですか」
「落ち着いて、ですね」
「これまで通り行くんですね」
「人魚の国まで」
「そうするんですね」
「そうよ、ゆっくりと行きましょう」
にこにことして言うジュリアでした。
「焦ってこけたら何にもならないわ」
「そうですね、それじゃあ」
「これまで通りの速さでいきます」
「焦っても仕方ないですしね、確かに」
「じゃあ歩く速さを戻して」
「普通に歩いていきます」
「そうしましょう、それでね」
ジュリアは周りを見つつこうも言いました。
「お昼になればね」
「はい、その時はですね」
「御飯ですね」
「海の幸のお話をしたけれど」
それでもというのです。
「そちらは人魚の国に来た時のお楽しみにして」
「それで、ですね」
「今はですね」
「そう、後に取っておいてね」
その人魚の国に着いた時のです。
「今はお肉メインでいいかしら」
「それじゃあですね」
神宝はお肉と聞いてこう言いました。
「豚バラ煮込みとか」
「あのお料理ね」
「あれはいいですよね」
「ええ、美味しいわね」
「豚肉がじっくりと煮られていてお醤油と生姜とかで味付けされていて」
「とろりとしていてね」
「物凄く美味しいんですよね」
神宝はにこにことして言います。
「そういうのにするんですね」
「あとは鶏肉とかもね」
「家鴨どうですか?」
「家鴨ね」
「はい、家鴨料理も美味しいですから」
「そうね、家鴨もいいわね」
ジュリアはこちらにも乗り気でした。
「卵にしても」
「ピータンですね」
「ええ、そちらもね」
「じゃあそういうのにしますか」
「そうしましょう」
「それじゃあ」
「しかし、中華料理は多彩だね」
ここでモジャボロが言いました。
「本当にね」
「ええ、そうよね」
ジュリアはモジャボロにも頷いて応えました。
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