第1章
やって来ました異世界
第2話 早速戦闘、そして出会い
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牙を霞の構えで構える。
それを見たローブの男は一瞬怪訝そうな表情を作るが、すぐに余裕の笑みを浮かべた。
「暁月一刀流・奥義──」
ローブの男の指示でいっせいに襲いかかってきたリザードマンの集団の中に突っ込む。
「──二の太刀・桜花!」
俺がリザードマンの集団を通り過ぎたときにはリザードマンはすべて斬り伏せられていた。
「なっ!?」
一瞬にしてリザードマンたちが全滅したことにローブの男はリザードマンの再召喚も忘れて驚愕する。
「フッ」
俺の笑みを見て、ローブの男はようやくリザードマンを再び召喚しようとする。
遅い!
「二の型──疾風!」
焦るローブの男に一瞬で近づき、その首を一閃──しようとした刃を直前で止める。
ローブの男は恐怖で引きつった顔をしていた。
そのまま手刀で男の首を打ち、男を気絶させた。
「これで終わり、と」
龍絶牙を鞘に収め、男のローブの襟元をつかみ、少女騎士のところまで引きずっていった。
―○●○―
「ご助成感謝します」
少女騎士に頭を下げて礼を言われる。
「いや、たまたま通りかかっただけだ。それよりも被害は?」
「??????見ての通り、重傷者が多いです。ですが、幸い死者は出ていないです」
「ケガのほうは?」
「重傷ではありますが、命に別状はありません」
そっか。どうやら手遅れにならずにすんだようだな。
「あ、申し遅れました。私は王国騎士団に所属するアイリーン・スパーダと申します。どうぞアイリと」
アイリーンと名乗った少女騎士。歳は俺と同じぐらい、十五、六歳かな? てか、この子、よく見ると右目が紅、左目が翠のオッドアイだな。
そして王国騎士団ね。たしか、神さまから聞いた話だと、俺が降り立ったここは、『アルクェイド王国』と聞いた。彼女はその国に仕える騎士団に所属してるってことか。
「俺は暁月飛鳥。よろしくな、アイリ」
「アカツキ殿ですか」
「あっ、飛鳥のほうが名前だ」
「名前と家名が逆なのですか?」
あ、やべ。もしかしたら、この世界じゃ、日本人みたいな名前は存在しないのかもしれない。
内心焦っているところに、執事の老人が会話に入ってきた。隣にはご令嬢らしき少女もいた。
「確か、極東のとある島国ではそのようになっていると聞いたことがございます」
極東の島国。たぶん、この世界の日本みたいなところなのだろう。
「では、あなたは極東からいらしたのですか?」
アイリの質問にとりあえず「そうだ」と答えておく。
まさか異世界から来たなんて言えないし、そもそも信じてくれないだろうしな。
「ご挨拶が遅れました。わたくし、アルクェイド王家
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