第1章
やって来ました異世界
第2話 早速戦闘、そして出会い
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人。
その少女を庇うように黒い礼服を着た白髪の老人が一人。たぶん執事かなんかだろう。ケガをしているのか肩を手で押さえていた。
その前には九人の兵士と思しき男たちがいた。たぶん護衛兵士だろう。
さらにその前に軽鎧を身につけた肩まで伸びた金髪のセミロングで騎士のような少女がいた。
その者たちに対峙するように二足歩行しているトカゲの兵士、いわゆるリザードマンが十体いた。
そのリザードマンたちの後方に杖を持ち、顔まで覆う黒いローブをまとった男性と思しき者が一人。たぶん魔法使いだろう。
状況はだいたいわかった。おおかた、執事の後ろにいる少女はどっかのえらい御家のご令嬢かなんかで、その少女を狙ってあのローブの男がリザードマンを率いて襲った、といった感じだろう。
だとするとやばいな。
少女と執事は見る限り戦闘力はほぼないだろう。
護衛兵士と思われる男たちは皆大ケガを負っていた。とてもじゃないが、戦える状態じゃない。
となると、現状は最前にいる少女騎士一人が背後にいる者たちを守りながら孤軍奮闘をしている状態だ。だがその少女騎士も、息が上がっているうえに、どこか動きが鈍い感じだった。特に足さばきが。おそらく、足をケガでもしたのだろう。
やられるのは時間の問題だった。
とか状況確認している間に少女騎士の持っている剣がリザードマンの一体が持つメイスの一撃で弾き飛ばされた!
そのままリザードマンはメイスを少女騎士に振り下ろそうとする。
「どりゃあああ!」
その前に俺は横合いからメイスを振り下ろそうとするリザードマンに助走をつけた飛び蹴りをかましてやった!
リザードマンは腰をくの字に曲げながら吹っ飛んでいった。
突然の乱入者に俺以外のその場にいた全員が呆気に取られていた。
「き、貴殿は!?」
「話は後! いまはこいつらの対処のほうが先決だ!」
真っ先に硬直から立ち直った少女騎士の問いかけをバッサリと切り捨て、眼前のリザードマンたちを見据える。
リザードマンたちの装備は、曲刀と盾を持った奴が四体、槍を持った奴が二体、メイスと盾を持った奴が二体、弓矢を持った奴が二体。
リザードマンたちを率いているローブの男は俺の乱入に最初は驚いていた様子だったが、すぐに余裕の笑みを浮かべた。
一人加わったぐらいどうってことないと思っているんだろう。
「さてと??????」
ベルトに差している龍絶牙の鞘を左手で握り、柄に右手を添える。
それを合図にリザードマン二体が曲刀で斬りかかってくるのを、リザードマンの懐に入るように避け、愛刀を鞘から引き抜き、すれ違いざまにリザードマン二体の急所を切り裂く!
「ッ!」
横合いからさっきの仕返しとばかりに蹴り飛ばしたリザ
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