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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第64話 誕生日を思い出して!
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ないように話す。

「(あ・・・ うん・・・ 何とかガンバる)」

 つくねは なんとも歯切れが悪い様子だった。
 それには理由がある。つくねの心配事? は自分自身の誕生日の事以外にもあったのだから。

「(でも…… さっきは聞きそびれたけど、 カイトってモカさんの事、何とも思ってないのかな……? オレのこと応援してくれてるのは嬉しいけど、 何か…… 複雑……)」

 もしも カイトがモカの事を好きと思っていたら、容姿やら学力やら能力やら・………etc

 つまり、つくねは カイトには絶対に勝てないと思ってる。三角関係になるのは正直嫌だけれど、つくねは負けたくなかった。それ程までにモカの事が好きだから。

 でも、120パー負けてしまう事は容易に想像出来てしまう。だからこその つくねの落ち込み具合だった。

 そして、つくねは これまでの事を色々と考えてみた。

 カイトのこれまでのモカとのやり取りを見てても、友達として好きだと言う事は判る。そうじゃなければ、あんな危険を犯してまで 助けたりしないって思う。でも異性として、特別に好き、ッと言う感じには見えないかった。

「(モカさんの事が好き。女の子としてっていう感じはしないけど……。なんだろう友達ってだけじゃなくて、何かこう……暖かい感じ? がするんだ。 それは恋愛感情じゃなくて……、ああもう! わかんないけど 何かそんな感じがするんだよなー カイトって・・・)」

 気付けばつくねはカイトの事を見つめていた。ガン見している。結構接近して。

「あのな? つくね。……オレ、男にしがみつかれて喜ぶ趣味は無いって前にも言ったと思うが、見つめられて喜ぶ趣味も無いからな……」
「わああ!ゴメンゴメン・・・ ちょっと考え事をしてて・・・」

 カイトを見ていた自分に気がついたのか 慌てて謝る。

「あははは! 2人とも仲がいいね♪ やっぱりさっ!」

 そんな2人を見てモカが笑うのだった。

「確かに仲がいいのは オレも賛成。でも 過剰すぎるのは如何かと……。 オレはそっちの気は無いんだぞ? つくね」
「そっ! そんなのオレだってないから! 誤解だってモカさん!! 安心してよ!!」

 慌ててつくねは拒否している。でもカイトとモカは笑っている。
 つまり、完全につくねはからかわれていると言う事だ。

「ははは♪ あ、そーだ! ねーつくね。血…… 吸わせて??」

 いきなり話が変わった。

「えええ!そんな会話の流れだったっけ??」

 つくねが驚きながら言っていた。

「はい! どーぞモカ。つくねので良かったら ほれ どーぞ!」

 カイトは 羽交い絞めにしながら笑顔でモカに差し出す。

「えええ! カイトちょっとー
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