シレーナの封じた過去編 -5-
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
の扉も開きましたから」
無理やり引っ張るパピコさんに負けて僕は石やナイフを投げてくる村人たちから逃げ村を後にした。
「……知らなかった。こんなイジメにあっていたなんて…」
次の階層への扉へ向かっている途中僕は自分が情けなくて……言葉が出た。
「プリンセシナは、誰にも知られたくない封印した記憶が創りだした世界、なんです」
「………」
分かってはいた。理解してたつもりだったけど……ここまで辛いものだったとは…。僕の覚悟は半端なものだった。
「……帰りますか?」
僕の事を心配してパピコさんは言っいる
「このまま下へ下へと進んで行くと今のよりもっと重く苦しい記憶の一部を見ることになりますよ。それでも進みますか?」
もしここで僕が引き返せばシレーナは確実に穢れになってしまう。
僕が…僕が頑張らないと!
「いやっ行くよ。こんな所で諦めたら駄目なんだ!」
「キャンッ♪それでこそ私の惚れたご主人様でございます」
「行こう、パピコさん!」
「はい♪」
止まっちゃ駄目だっ!辛くても押しつぶされそうでも止まったらそこで終わりなんだ。
僕には助けを待ってる人がいるんだ! だから前へ前へ進まないといけないんだっ!!
新たに覚悟を決め直し第三階層と書かれた扉をくぐった。
たぶん。シレーナは僕が想像してたよりも重たく辛く壮大な人生を歩んで来たんだと思う…。
だからこそ僕がしっかりしないとっ!
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ