0145話『イギリス艦の語らい』
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「ね。なかなかロマンチックでしょう……?」
「そうか。ケッコンカッコカリの日だけ触れ合えるというのか。確かにロマンある話だな」
そうだとしたらAdmiralは中々に我慢強いのかもしれないな。
好きな異性と一年で一日しか触れ合えないというのは常人では耐えきれないだろうと私は思うからな。
「そうなのよ。あ、そうね。アークロイヤル、この艦隊では作戦が終了したら盛大に新たに艦隊に加入した艦娘の歓迎会と作戦終了のお疲れ様会を開くのだけど、まだ欧州の危機は去っていないから作戦が終わるまでお預けよ」
「分かっている。まだまだあの欧州棲姫が海域を荒らしていると聞くからな。落ち着くまで待つさ」
「それならいいのよ。さて、My Admiralの件について説明は終わったから後は空母の皆さんと交友を深めてきたらどう……? 昨日はビスマルクと色々と遊んでいたからまだ挨拶は色々としていないでしょう? 貴女が来たのは夜遅くだったから……」
そうなのである。
あのビスマルクまでこの艦隊にいるとは思っていなかったのでつい柄にもなくはしゃいでしまった。
ビスマルクも最初の内はなにかと我慢しているみたいだったけど途中で耐えきれなくなったのか猫も真っ青なダッシュをかましてくれたからな。
それで仕方なく私はソードフィッシュを発艦させて捕まえようとしたらビスマルクは白目を剥いて気絶してしまった。
はて、なにがいけなかったのだろうか……?
ビスマルクを回収しに来た重巡のドイツ艦になにかと怯えられながらも挨拶を交わしたが、はて……。
そう考えているとAdmiralが教えてくれた。
「ビスマルクはソードフィッシュにトラウマを持っているからな。こう、なんていうか本人の前で言うのもなんだけどアークロイヤル自体にも少し怯えの気持ちがあるしな」
「それはなぜだ……?」
「あー……過去の事を思い出してもらえると分かると思うんだけどビスマルクは君の発艦させたソードフィッシュ隊に痛い目を見ているだろう? そこから苦手意識があるんじゃないか……? 現にさっきのソードフィッシュの襲撃で気絶してしまったしな」
「なるほど……だが私としては過去の件は過去として扱っているからビスマルクとはぜひ仲良くしたいのだけどな……」
「まぁそのうちビスマルクも慣れるだろう。これでもビスマルクはうちの海外艦の外交筋だからな」
そんなAdmiralとの話を思い出して、
「ビスマルクはなにかと信頼が厚いんだな」
「まぁそうね。来るのは結構遅かったらしいけどなにかと海外艦の子達をまとめ上げる事に関しては一目置かれているわね」
「ドイツは規律と法に厳守した国だからな。その役職も当然の帰結だな」
「ええ。ビスマルク本人としては次々と来る海外艦の把握に手こずっているらしいしね。私が
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