暁 〜小説投稿サイト〜
DOREAM BASEBALL 〜ラブライブ〜
全ての球児たちのため
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。10回の円陣でことの真相を知ったナインたちは前年散ったその球児たち、地元が陥れられた佐藤のために取られた全ての点を取り返す。そして最後に諦めずに声援を送ってくれたアルプススタンドに全力でお礼を言う。ただそのために命を懸けて戦った。

「東日本学園は誰よりも高校球児たちを想っていたの。自分たちと同じように涙を流しながらこの舞台の頂点を目指してきた“同志”たちのことを」
「でもこの態度はやりすぎだと高野連から厳重注意がされたわ。ただ、それと同時に観客たちが選手の集中を途切れさすような行為も禁止された」
「彼らは自分たちが悪役になることで、全ての高校球児たちを救ったの。それが彼たちが伝説と呼ばれる大きな由縁」

対戦校を相手として見るのではなく、共に苦楽を味わってきた同志と考えるその発想は、人間教育を主とする部活動としてはまさしく理に叶っていた。

「すごい・・・」

ボソッと呟いた穂乃果。彼女はしばらくその高い人間性を噛み締めていると、突然立ち上がった。

「ねぇ!!もっと他の試合も見せて!!剛さんがどんな野球をしてきたのか、もっと知りたくなっちゃった!!」

笑顔でそう言うキャプテンの姿に全員顔を見合わせると、すぐに笑顔になる。

「私も、もっと見たいわ」
「凛も知りたいニャ!!」
「剛さんだけでなく、この伝説の球児たちのことを」
「ことりも!!」
「私はいくらか知ってるけどね」
「まだまだあるんやろ?」

全員が今後の自分たちに活かせると感じた。それを聞いたにこと花陽は嬉しそうにしている。

「もちろん!!まだまだあるわよ!!」
「次はこの試合なんかどうでしょうか!?」

新たなビデオに食い付く一同。廃校阻止のために動き出した少女たちの意識が、また一つ変わっていった。




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