第1章
やって来ました異世界
第1話 死んで邂逅、そして異世界で復活
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うからな。
さすがに言葉に関しては甘えさせてもらうが。
「剣術家らしい教えじゃのう。なら、過度には上げずに伸び代として底上げしよう。これなら、教えに反しないじゃろう?」
「うーん、それなら」
「では」
神さまが軽く手をかざすと暖かな光が俺の周りを包む。
光が止むと、体が少し軽くなった。身体能力などが向上したからだろう。
「これで異世界語も大丈夫じゃ」
「ありがとうございます」
その後、お茶と羊羹を楽しみながら異世界についての諸々の話を聞いた。
「さてと。そろそろキミを向こうの世界に送ろうかのう」
「はい、お願いします」
「向こうの世界でも頑張るのじゃぞ。では、またな」
神様がそう言って微笑んだ次の瞬間、俺の意識はフッと途絶えた。
―○●○―
目覚めると青空が見えた。雲がゆっくりと流れ、どこからか鳥のさえずりが聞こえてくる。
体を起こし、周りを見渡す。
草原が広がり、木々がまばらに生えており、俺はそのうちの一本の根元にいた。遠くには山々が見える。
「いい天気だな。絶好の異世界生活スタート日和だぜ!」
立ち上がり、腕を思いっきり広げて空気を胸いっぱいに吸う。
「んー、空気がうまい!」
さてと、そろそろ行動に移るかな。
元の世界から持ちこんだ愛刀『龍絶牙』を制服のベルトに差す。
ていうか、いまのいままでスルーしてたけど、俺、いつの間にか元の世界で通っていた高校の制服を着ているな。死んだのは寝ているときだったので、本来なら寝間着姿だったはずなんだけどな。
まぁ、寝間着姿じゃ締まらないと神さまが気を利かせてくれたのかもしれないな。
とにかく、こうして死んだ俺は異世界で蘇り、異世界での生活がスタートするのだった。
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